総統任期内の新憲法制定は困難=国連への加盟申請に意欲−台湾高官

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070219-00000174-jij-int


 【台北19日時事】台湾の陳唐山・国家安全会議秘書長(前総統府秘書長=官房長官に相当)は19日までに時事通信の単独インタビューに応じ、中国が「法的な独立」と見なす新憲法について、「(目標としていた)2008年制定は厳しい」と述べ、陳水扁総統が公約に掲げていた任期内の実現は事実上不可能との認識を示した。

 陳総統は新憲法に関して、07年に住民投票を実施し、退任する08年5月20日の施行を目指す考えを表明している。しかし、昨年から続く陳総統周辺の金銭スキャンダルが招いた政局混乱が影響し、与党・民進党などが進める草案作成は大幅に遅れている。

 同秘書長はまた、「台湾」の名称による国連加盟について、「中国の妨害は予想されるが、まずは自分たちの考えを態度で表明しなければならない」と申請に意欲を見せ、「その場合は日米両政府ともしっかりと意思疎通するつもりだ」と述べた。 

日米両政府との意思疎通うまく行ってるんでしょうか↓
■陳政権、公営企業名から「中国」抹消 総統選へ「台湾」強調
http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070223/chn070223002.htm

 【台北=長谷川周人】台湾の陳水扁政権は、公営企業名から「中国」や「中華」の文字を外し、「台湾」に置き換える「正名(名前を正す)政策」を加速している。対中融和に動く最大野党・中国国民党を牽制し、次期総統戦に向け、台湾化路線を推し進めることで、求心力の回復を狙っている。1947年に国民党軍が台湾住民を弾圧した「二・二八事件」が今月末に60周年を迎えることから、「正名」の意義を強調することで「台湾人意識」に訴える考えのようだ。

 陳政権は昨年、首都空港として機能する台北県の「中正国際空港」を「台湾桃園国際空港」と改名したが、これに続き今月上旬、造船大手「中国造船」と石油大手「中国石油」をそれぞれ「台湾国際造船」「台湾中油」と変更。中旬に入ると郵政事業を独占する「中華郵政」を「台湾郵政」と改めさせた。

 提案からわずか1カ月足らずで「脱中国化」を一気に進めた陳政権に対し、国務省のマコーマック報道官は「名称変更を支持しない」とくぎを刺し、「現状の一方的変更」が両岸関係に与える影響を懸念する米国の立場を表明した。

(ry