過去10年では最悪規模の恐れとWFP、北朝鮮の食糧難

http://www.cnn.co.jp/business/CNN200703280015.html


2007.03.28
Web posted at: 17:38 JST

  • CNN/AP

北京――世界食糧計画(WFP)は28日、朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)の食糧事情について、住民数百万人規模が不足に直面する過去10年では最悪規模の苦境にあるとの見方を示した。

北朝鮮が昨年秋に実施した核実験を受けた外国援助や収穫量の削減が背景にある。北朝鮮をこのほど6日間にわたって訪問したWFPのアジア地区担当責任者、アンソニーバンバリー氏が北京で語った。

これによると、氏は北朝鮮の食糧行政当局者と会談し、約100万トンの食糧が不足し、外国の援助は75%減ったとの説明を受けたとしている。国際社会の支援がなければ数百万人が食糧難に陥る恐れがあるという。

北朝鮮は1990年代半ば、経済政策の失敗や自然災害で多数の住民が死亡する飢餓に襲われたている。2005年には食糧配給は十分であるとしてWFPに対し、援助の支柱を経済開発に移すことを要求。これを受け、WFPは食糧配給を減らしたが、住民の食糧難が悪化するとの懸念を示していた。

この中で、北朝鮮は昨年5月、WFPに対し北朝鮮住民190万人への食糧支援の再開を認めていた。WFPは従来、約650万人を対象にした活動を続けてきた。

しかしこの国はいったいどうしろと。