「次は誰」 顧客リスト流出…米高官辞任 高級売春組織摘発

http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070502/usa070502001.htm

 【ワシントン=山本秀也】米国の首都ワシントンを舞台にした高級売春組織の摘発が、政官界に激震をもたらしている。「DCマダム」の異名を取る“女将(おかみ)”の顧客リストが一部マスコミの手に渡り、エイズ対策支援の旗振り役を務めた米政府高官が常連客と判明して辞任に追い込まれた。「次は誰だ」。顧客リストにはホワイトハウス国防総省の関係筋も浮かんでおり、疑惑の霧は当分晴れそうもない。

 問題となったのは、管理売春の罪で起訴されているデボラ・パルフリー被告の経営した売春クラブ「パメラ・マーティン・アソシエイツ」の顧客リスト。約1万5000人分ともいわれるリストのうち、一部を入手した米ABCテレビが米国際開発局(USAID)のトバイアス局長に「顧客か」と確認を求めたところ、同氏は泡をくって辞任した。

 トバイアス氏は「マッサージ嬢を呼んだだけ」と買春行為を否定しているが、国務省エイズ対策支援大使も兼ねた同氏は性行為感染症のリスクを啓発してきただけに旗色が悪かったようだ。

 パルフリー被告は4月30日、弁護士に付き添われて声明を読み上げ、「トバイアス氏やご家族にご迷惑をお掛けしました」とひとまず陳謝した。しかし、法廷での証拠調べの雲行き次第で、被告は新たな顧客リストを暴露する用意もほのめかしており、激震は収まる気配もない。

 被告の組織は、大学で最低2年の教育を受けたインテリ女性を130人程度抱えていた。顧客には首都圏に住むホワイトハウスや政府機関の有力職員、大物弁護士らが名を連ねたとされ、被告は昨年までの13年間で少なくとも約200万ドルを蓄財。公判では資産凍結に遭った持ち株の売却を願い出るなど、金満家ぶりもみせている。

 リストを握るABCテレビのブライアン・ロス記者は、「売春していた女性には大学教官や法曹関係者、科学者、軍の女性将校までいた」と番組で語り、こちらも衝撃を与えている。

やっぱり日本の慰安婦問題とかいってる場合ではないのでは…