フランス大統領選:勝つのはどっち? 相撲嫌いVS日本アニメ嫌い

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070503mog00m030015000c.html

 フランス大統領選挙の決選投票が6日に行われる。右派与党・国民運動連合サルコジ前内相(52)と左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相(53)の一騎打ち。どちらが勝っても、大相撲愛好家として知られたシラク大統領(74)時代に比べ、日仏関係は「ビジネスライク」になる可能性がある

 シラク氏は東洋文明について玄人はだしの博識で知られ、「日本の政治家でシラク氏と東洋の歴史・文化について話ができたのは橋本龍太郎宮沢喜一両元首相くらい」(日仏関係筋)と言われた。

 ところが、大相撲に目がないシラク氏へのライバル意識からサルコジ氏は04年初めの中国訪問の際、「日本より中国が好き」「香港は魅惑的な都市だが、東京は息が詰まる」「相撲は知的スポーツではない」とこきおろし、物議を醸した。

 一方のロワイヤル氏。かつて、テレビ番組が子供に与える影響を指摘した著書の中で、日本のアニメを「暴力的」「女性蔑視」と批判した。しかしフランスでは今、日本アニメが大人気だ。記者が暮らしていたパリの隣家の小学生の男の子はアニメ化もされたマンガ「遊戯王」などのグッズ集めに熱中していた。ロワイヤル氏が大統領になれば、子供たちを魅了する日本アニメが締め出されるかも知れない−。アニメファンの間では、そう心配する声も。

 二人は、外交と宗教的出自でも違いが際立っている。

 移民2世でユダヤ系の血を引くサルコジ氏は中東政策でイスラエル、米国寄りの姿勢が目立つ。ロワイヤル氏は伝統的なカトリック教徒の家庭に育った。ロワイヤル氏は昨年末の中東訪問の際、レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラの政治家と会談したが、右派与党陣営やイスラエルから「軽率な行動」と集中砲火を浴びた。

 4月22日に行われた第1回投票では、両者の決着はつかなかった。決選投票に向けて両候補とも中道票の取り込みに全力を挙げている。

 フランスにおける日本文化の将来も左右しかねないフランス大統領選。2人の政治・外交手腕だけでなく、対日意識にも注目だ。
【福島良典】

メインアカウントの方にも書きましが、

日本はどう報じられているか (新潮新書)

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によると、

第2章 フランス ―――――吉田徹(日本学術振興会特別研究員)
 「経済の国」と「文化の国」の逆転
 ――"消えゆく幸福なエキゾチズム"
 二人の大統領と二つの日本/「文化のフランス」「経済の日本」から「経済のフランス」「文化の日本」へ/「日本離れ」と「中国シフト」/単なるアジアの一国に/「関係はあっても政治は無い」/フランス企業の日本市場進出/「何もかもが変わったが何も変わらない」/アメリカとの距離から日本を測る/社会変化へのまなざし/「兄弟」としての日仏

て感じみたいですね。