【インドネシア】2度目の内閣改造、7閣僚を更迭・異動

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070508-00000005-nna-int

 ユドヨノ大統領は7日、2度目の内閣改造を発表した。5閣僚を更迭、2閣僚を異動、新閣僚5人を登用した。前回の経済閣僚中心の改造から、汚職の疑いのある閣僚の更迭などに主眼を置く改造となった。一方リハビリ中のマルフ内相については、医師団の最終報告を受け取っていないとして、回復が見込めなければ更迭するとした。

 大統領は改造の意義を任期の折り返し地点を過ぎ、残る半期の内閣の改善を目指すものと語り、閣内でのチームワーク向上や適材適所による効率化を目指すと述べた。新閣僚は9日に正式に就任する予定。

  更迭されたのは、汚職事件への関与が指摘されているハミド法務人権相とユスリル国家官房長官、健康問題と実績が国会から低く評価されていたスギハルト国営企業担当国務相、所属政党を民族覚せい党(PKB)から開発統一党(PPP)に変更していたサイフラへき地開発推進担当国務相、サレ検事総長の5人

  閣内異動では、国営企業担当国務相にソフヤン情報通信相が大臣級から国務大臣級へと変更されるほか、国家官房長官には、多発する運輸事故から更迭を求める声もあったハッタ運輸相が指名された。ソフヤン氏が最初に入閣した際には、情報通信省はまだ情報通信担当国務相事務所だった。

 両相の後任を務めるのは、情通相に東ジャワ州スラバヤ工科大学のムハンマド・ヌー学長、運輸相にユスマン国家交通安全委員会(KNKT)委員と民間からの起用となった。検事総長にはヘンダルマン次席検事が就任する。

 一方、政党からは、国会最大会派のゴルカル会派のアンディ会派長が法務人権相に、民族覚せい党がサイフラ氏の後任に推薦していたエディ幹事長がへき地開発推進担当国務相に就任する。

 閣僚の所属政党別では、ゴルカル党が前回に続き1人増の4人で最大に、ユスリル長官の更迭後で、2004年の大統領選挙前からのユドヨノ政権支持政党の月星党が1人減の1人となった。

 大統領は、改造についてユスフ副大統領や3人の調整相の意見などを聞き調整の強化などを目指したと述べた。

 副大統領は先に、今回の改造も経済閣僚が中心となると述べ、スハルト元大統領三男のフトモ・マンダラ・プトラ(トミー)氏が英領バージン諸島の銀行口座から法務人権省を通じて資金を引き出した問題や、その他の汚職事件の関与が指摘されているハミド法人相やユスリル長官などは留任するとの見通しを示していた。その後の6日にユスリル長官の更迭が明らかになると、副大統領はマレーシア大使を提示された同長官が提案を拒否したと明らかにしていた。ハミド法人相は、副大統領に近いとされ、政府と旧独立派「アチェ自由運動」(GAM)の和平交渉を率いた功績からも更迭されないとの見方もあった。
 
 一方、更迭される閣僚のうち、スギハルト国務相とサイフラ国務相、サレ検事総長はともに、実績が問題だったわけではないと大統領からの説明を受けたと語っている。サレ氏は、就任後8キロやせたと述べ、今後は大統領が確約した同氏にふさわしい職場が提示されれば就任を検討したいと述べた。

 また、シンガポールでリハビリ入院中のマルフ内相については、大統領が医師団の判断を待ってから更迭か留任かを決めるとしている。

もう眠くなってあんまり分からなくなってますけど一応付け加えときます。