サルコジ氏、「日本に親近感ある」 首相が祝福の電話

http://www.asahi.com/politics/update/0508/TKY200705080341.html

 安倍首相は8日、フランスの次期大統領に当選したサルコジ前内相に祝福の電話をかけた。首相から「選挙戦で示された強い改革の意志に感銘を受けた」と祝意を伝えると、サルコジ氏は「日本に親近感を持っている。日仏関係をより発展させたい」と応じた

 首相も「08年は国交150周年にあたり、日仏新時代を作っていく好機としたい」と強調。6月にドイツで開かれるG8サミット(主要国首脳会議)にあわせた首脳会談や、サルコジ氏の早期訪日に向けて調整を進めることで合意した。

フランス大統領選:勝つのはどっち? 相撲嫌いVS日本アニメ嫌い
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070504/1178299424

(ry
「日本より中国が好き」「香港は魅惑的な都市だが、東京は息が詰まる」「相撲は知的スポーツではない」
(ry

といっていたサルコジ氏ですが、大統領になると変わるものですねw

毎日新聞にも記事ありました。
仏大統領:シラク氏からサルコジ氏に 日本への関心は?
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070508k0000e040071000c.html

 フランスの大統領が大の親日家だったシラク氏からこれまでほとんど日本との間に接点がなかったサルコジ前内相に代わる。日本への関心は薄らぐのか。アジア外交が「正常化」するとの見方もある。【パリ福井聡、上鵜瀬浄】

 シラク氏の日本びいきは広く知られている。中でも大相撲の大ファンで角界との交流も深かった。首相時の86年にパリ公演、大統領時の95年にはウィーン興行後にパリに呼び寄せ、公演を実現した。00年名古屋場所からは幕内優勝者に「ジャック・シラク杯」と呼ばれる仏大統領杯もプレゼント。愛犬にも「スモウ」と名付けている。

 訪日は計45回、世界の歴代首脳でも異例の多さだ。訪日時に首相官邸に展示されていた土偶を通訳が「埴輪(はにわ)」と誤訳したことを指摘し、「土偶と埴輪を区別できる知日派」とされてきた。

 これに対してサルコジ氏は01年に1度、トヨタ自動車の招待で一議員として訪日しているが、日本について触れた発言はほとんどない。むしろ04年に香港を訪れた際「ポニーテールの太った男同士が戦うこと(大相撲)がそれほど魅力的か」「京都のどこが刺激的なのか理解できない」と批判的な発言をしたことの方が知られている。もっともこれは日本文化に対してではなく、政敵だったシラク氏への揶揄(やゆ)とされるが、いずれにしろ日本への関心は未知数だ。

    *

 そのサルコジ氏の大統領就任は対日関係にどう影響するのだろうか。

 仏国際関係研究所のバレリー・ニケ・アジア部長(中国・日本専門)はシラク後について「フランスのアジア政策は大きく転換するだろう。あえて言えば『正常化』する。サルコジ氏はアジアで多くの経験を持つわけではないが、逆に言えば開かれている」と見る。

 同部長によると、シラク氏が知的・文化的に日本に強い関心を持っていたからといって「戦略的にも日本を重視していたというわけではない」という。最近は日本より中国に軸足を移していた。財界人を連れた訪中団を組織し、対中武器禁輸問題では解除を求めて対中関係をアジア外交の最重要戦略課題としていた

 一方、サルコジ氏は対中武器禁輸の解除には一貫して反対しており、今年1月の安倍晋三首相訪仏時の会談でも、日本の安保理常任理事国入り支持を表明した。その点では親日的とも言える。

 ただ、フランスには現在、約80万人の中国系が住んでいる。中仏関係の歴史は日仏関係とは比べものにならないほど幅広く、長い新華社通信によると、サルコジ氏のもとで現在アジア政策を担当する何福基氏(66)は学生時代からの知り合いで、過去3回の訪中にも同行したという。決して中国との関係が薄らいでいるわけではない

 大統領の交代で日本への関心が薄らぎかねない状況について、シラク氏と密接な関係にある角界は「(新大統領にも)改めて大相撲への一層のご理解がいただけるとありがたい」(北の湖日本相撲協会理事長)とコメント。塩崎恭久官房長官も7日、「恐らく、サルコジ大統領も日本との強固な二国間関係に尽力をしていただけるのではないか、と期待しております」と語った。

毎日新聞 2007年5月8日 12時41分 (最終更新時間 5月8日 13時18分)

サルコジ氏が対中武器禁輸の解除に一貫して反対というのははじめて知りました。これからも続くのでしょうか。どちらにしても禁輸はEU全体の問題で、フランス一国ではどうにもならない問題だったと思いますが。