アーミテージ氏 毎日新聞会見 日米の長期的戦略を指摘

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000013-maip-int

アーミテージ元米国務副長官

 【ワシントン及川正也】一連の日米首脳会談や外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を踏まえ、知日派の代表格であるアーミテージ元米国務副長官は1日、毎日新聞のインタビューに応じた。北朝鮮の核問題をめぐり「日米間の溝は狭まった」と評価する一方、日米の長期的な同盟戦略の必要性を改めて訴えた。

 −−日米首脳会談をどう評価するか。

 とても満足している。日米同盟は2国間だけでなく地域的、地球規模の同盟だ。訪米前に韓国や中国を訪問した安倍晋三首相の外交手腕を評価している従軍慰安婦問題があったが、安倍首相は議会指導者とも懇談し、とてもうまく対処した。

 −−北朝鮮問題では日米間に溝があると懸念を示していたが。

 私が問題にしたのは拉致問題をめぐる溝だった。米政府の一部には非核化だけに熱心な人もいるが、パウエル前国務長官や私は非核化と拉致問題が大事だと考えてきた。北朝鮮が人権問題を尊重しないなら、パートナーにはなれない。首相はブッシュ大統領に非核化問題だけでなく拉致問題も重視するよう促し、溝を狭めることができた。とてもいいことだ。

 −−米政府内には小泉前政権当時は日米同盟以外の外交戦略がなかったとの見方もあるが。

 米国も中東ばかりに時間を費やし、戦略を欠いている。首相訪米のタイミングはとてもよかった。大統領にアジアにも目を向けさせたからだ

 −−ミサイル防衛の配備加速など2プラス2合意をどう評価するか。

 首相はミサイル防衛を加速させる必要性を認識している。首相は、日本海側に多数の原発があり、北朝鮮のミサイルに無防備だと考えている。ただ、2プラス2は短期的な問題に対応する有益な枠組みだが、長期的問題を見通す場ではない。

 −−久間章生防衛相のイラク戦争や米軍再編発言でぎくしゃくした。

 終わった話だ。個人的な見解で、安倍政権の見解ではない。私は気にしなかった。

まぁ反米的な自分ではありますが、日米関係そのものには反対じゃないんですよね。ただ現段階で28%しか支持率がない大統領↓の
ブッシュ大統領支持率、過去最低の28%に低下
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070508/1178632486
政策などにいろいろ文句があるだけで…

まぁブレア首相は21%のよう↓ですが。
ブレア首相:「信頼しない」が71% 退陣で英紙調査
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070511k0000e030007000c.html

 11日付の英紙タイムズは、ブレア首相の退陣表明に合わせて世論調査結果を掲載、イラク戦争の影響で71%が「ブレア氏を信頼していない」と回答したと報じた。「信頼している」は21%だった

 10年間の首相としての評価は「偉大だった」4%、「良かった」31%、「平均的」43%。「悪かった」の厳しい声は20%で、全体的には面目を保った格好だ。

 同日付の英主要紙は退陣表明を一面トップ扱い。インディペンデントは、一面全部に1997年の総選挙圧勝から、10日の退陣表明までの10年間の出来事を細かく並べ、中央に大きく「IRAQ(イラク)」の文字を浮き上がらせた。(共同)

毎日新聞 2007年5月11日 10時00分