<クラスター爆弾>改良型で不発弾4000発 国連機関推計

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070514-00000006-mai-int
毎日も同じかな。とりあえずYahooのほうを
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070514k0000m030137000c.html

 【アイナタ(レバノン南部)で前田英司】昨夏の第2次レバノン戦争で大量のクラスター爆弾が投下された同国南部で、自爆装置を備え不発率が「1%未満」とされる改良型爆弾の不発弾でも、市民に重傷者が出ていたことが13日、国連地雷除去センター(UNMAC)の調べで分かった。同センターは改良型だけで不発弾が4000発以上あると推計。「不発率1%未満は実現できていない」として、改良型を含むクラスター爆弾の全面禁止を訴えている

 UNMACなどによるとアイナタで今年4月、女性(70)が親類宅で草刈り中、地中の不発弾が爆発。女性は手の指3本を吹き飛ばされ、両足にも重傷を負った。右目は失明の恐れがある。爆発したのはイスラエル製の改良型クラスター爆弾「M85」と判明した。

 M85は着弾時に不発の場合、自動的に爆発する自爆装置を備えている。不発弾が紛争後も市民を殺傷する通常のクラスター爆弾が「非人道的」な兵器とされる一方、不発率の低い改良型は「人道的」とされている。

 UNMACが非政府組織(NGO)などの情報を総合したところ、レバノン南部に残る改良型クラスター爆弾の不発弾は、4000〜5000発に上るという。改良型爆弾の被害者が他にもいる可能性があり、ノルウェーのNGOが今月から調査を始めた

 UNMACはまた、改良型爆弾の不発率について「1%未満を実現していないのは明らかだ」と指摘する。昨年、レバノン南部に投下されたクラスター爆弾の子爆弾は数百万発とされ、改良型の使用数はごく限られていたとみられるが、正確な数は明らかにされていない

 英国は今年3月、不発率の高い旧型クラスター爆弾の即時使用禁止を発表したが、改良型M85の保有は継続。ドイツは先月、不発率1%未満の使用は当面認める段階的禁止条約案を発表した。

 一方、今月23日からリマで始まる「クラスター爆弾禁止リマ会議」の議長国ペルーは即時全面禁止の条約案を作成。UNMACの調査は部分禁止論では不発弾の脅威を排除しきれないことを示しており、今後の議論に影響を与えそうだ。

 国連によるとレバノン南部では昨年から、クラスター爆弾の不発弾で少なくとも22人が死亡、170人が負傷している。

クラスター爆弾については何回か書いているのでなんとなく。読みたい方はこちら↓を
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/searchdiary?word=%a5%af%a5%e9%a5%b9%a5%bf%a1%bc
ノルウェーやドイツについても書いてあります。