パキスタン:カラチのデモ衝突激しく、多数の死傷者

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070513-00000045-mai-int
毎日新聞の方が長いのでそちらのほうを。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070514k0000m030077000c.html

 【ニューデリー栗田慎一】パキスタン南部カラチで12日、与野党双方の支持者がデモ行進中に衝突し、激しい銃撃戦になった。衝突は13日も続き、死者は双方合わせて36人、負傷者は約130人に達した。今年3月にムシャラフ大統領が反政府的なチャウダリー最高裁長官を事実上更迭して以来、各地でデモが続いてきたが、死者が出たのは初めて。同国では年内にも総選挙が予定されており、大量の死傷者が出た事態に反政府運動が先鋭化していくのは確実な情勢。大統領は99年のクーデターで政権を奪取して以来、最大の政治的危機に直面したと言える

 大統領は12日夜、イスラマバードの集会で「(この事態を)政治問題にすべきでない」と強調し、アジズ首相らが示唆した非常事態宣言を発令しない考えを示した

 大統領が強硬手段を避けた背景には、「民主的な選挙」の実施に国際的な関心が集まる中、パキスタン内政への干渉を極力控えてきた米国が、再び民主化を強く求めてくる事態を避けたい思惑がある

 大統領は01年9月の米同時多発テロ以降、米国の「テロとの戦い」に協力する一方、中央集権体制を強化してきた。これに対し、反米的な野党や、自治や分離を求める部族が反発を強め、政府は反体制派の逮捕や武力鎮圧を続けてきた

 大統領と陸軍参謀長の兼務に批判的だったチャウダリー長官が更迭されて以降、これに反発する司法関係者と野党や部族集団らが共闘する動きが水面下で始まっていた。大統領は先月、高まる反政府運動に先手を打つ形で、与党が多数を占める国会から総選挙前に再指名を受ける考えを示したばかりだった。

毎日新聞 2007年5月13日 20時04分 

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