「非対称戦」露に学ぶ中国…強大米軍への対抗戦略

http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070516/chn070516001.htm

 中国軍が空母攻撃用の対艦弾道ミサイルや超音速長距離爆撃機を導入する背景には、米軍との正面切っての軍事対決を一時あきらめ、「非対称戦」に活路を見いだそうという思惑があるとみられる。「非対称戦」は、戦力や技術力で大きな開きがある弱者が、相手=強者とは異なる戦術・手段で戦う戦法。兵器の開発・輸入が計画通りに進まない現状への危機感が「非対称戦」へと走らせたようだ。

 中国では悲願とする空母開発が遅れている。外洋で長期間作戦継続できる装備が不十分で、空母を空や海上、海中の攻撃から守る戦闘群と燃料・弾薬を補給する支援部隊も確保できない状態だからだ。空母など有効な阻止手段なしでは、台湾有事で米空母機動艦隊来援を許す。このため、潜水艦を機動艦隊の針路に潜ませ、威嚇・攻撃する「非対称戦」へとシフトした。だが、性能・技量が向上したとはいえ、現状の中国潜水艦では、米海軍と海上自衛隊の連携には太刀打ちできない。
 一方、中国軍は湾岸戦争以降、米軍の精密誘導兵器を駆使した戦術から、衛星中心の指揮・統制・通信・コンピューター・情報・監視・偵察をシステム化した「C4ISR」の重要性を学ぶとともに、その脆弱(ぜいじゃく)性にも気付いた。偵察衛星で情報収集し、通信衛星を使って末端部隊までコンピューターで結ぶシステムがまひすれば、米軍の作戦全体に影響を及ぼす。中国軍は1月、弾道ミサイル「東風21」の派生型で衛星を破壊したのもそのためだ。

 さらに、冷戦期のソ連にも学んだ。ソ連軍は米機動艦隊に空母で対抗するのをあきらめ、米軍の対空ミサイルの射程外から対艦攻撃できる超音速長距離爆撃機バックファイアー(Tu−22M)や攻撃型原潜(SSN)を投入した。この戦術が今も有効だと確信した中国は、1990年代にTu−22M売却をロシアに求めたが「地域の軍事均衡を著しく壊す」と拒否された。ところが、一昨年夏の中露合同演習にロシア海空軍を招待し、Tu−22Mの参加を強く希望した。70年代に配備を開始したTu−22Mは、ロシアでは廃機寸前だったため商談は成立した。

 自衛隊に外洋におけるTu−22Mの迎撃手段はない。台湾有事の際、日本の対米後方支援を嫌う中国がTu−22Mで日本出入りの船を威嚇か攻撃すれば、日本のエネルギー輸送路は大きな打撃を受けるのは必至で、日本にとっても安全保障上、大きな脅威となる。
野口裕之

空母というと、
中国海軍大佐「国力示す空母が必要」 テレビ番組で
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070425/1177454228
というのがありましたな。

「中国の衛星破壊」米議会分析 台湾有事で米軍阻止狙う
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070515/1179236965
では

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中国は現在では米国の衛星を十分な数、破壊する能力はないが、2010年までには有事の状況を左右できるだけの数の衛星破壊ミサイルを生産できる
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中国側には07年にも台湾への武力行使を余儀なくされる可能性が高いとする見方があり、衛星破壊もその背景での動きとみられる
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とかありましたが。やっぱりアメリカにラプター持ってきてもらうしかないんでしょうか。