ロシア、ミャンマーに原子炉供与 米が懸念「安全性に問題」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070517-00000039-san-int

 【ワシントン=有元隆志】ケーシー米国務省副報道官は16日の記者会見で、ロシアがミャンマーとの間で、ロシア製原子炉を供与する合意文書に調印したことについて、安全性などに問題があるとして、計画の推進に強い懸念を表明した。

 米国とロシアは、東欧へのミサイル防衛システム配備などをめぐって対立。訪露したライス国務長官が15日にプーチン大統領と会談したものの、関係修復には至らなかった。そうしたなかで、米国が人権抑圧国家として厳しく批判するミャンマーの軍事政権に対し、ロシアが原子炉を供与することは、米露関係の新たな対立要因となることも予想される。

 ケーシー副報道官は、ミャンマーには原子力施設の規則の取り決めや、これらが順守されるよう検査などを行う米国の原子力規制委員会(NRC)のような独立機関がないことを指摘。「われわれが懸念していることは、事故が起きたり、安全対策がないなかで核燃料が盗難などで拡散することだ」と語った。

 イタル・タス通信によると、ロシア側は、ミャンマーに建設される核研究センターの計画立案から1万キロワットの出力を持つ軽水炉、施設の建設、ロシア人専門家の派遣やミャンマー人の教育も行う。

たしかにアメリカの言うことももっともかも。