中国、新レーダー実験? 東シナ海 日中中間線で不審な動き

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070525-00000016-san-int

 東シナ海日中中間線周辺海域で4月下旬、中国が開発中とされるOTH(オーバー・ザ・ホライゾン=超水平線)レーダーの能力・機能試験を実施した可能性があることが24日、防衛省情報本部の分析で明らかになった。高性能のOTHレーダーを中国が実用配備した場合、中間線の日本側を航行する日本艦船の動きも把握される懸念があり、防衛省は警戒を強めるとともに、情報本部でさらに分析を進める。

 情報本部によると、東シナ海域を定期的に警戒監視飛行している海上自衛隊の哨戒機「P3C」が4月下旬、日中中間線の中国側海域を航行する中国海軍の古い型の駆逐艦を発見。動きを継続的に監視し撮影した。駆逐艦は、日中中間線に沿う形で南北に何度も航行を繰り返したほか、東西に移動することもあったが、中間線を越えることはなかった。

 防衛省で、この駆逐艦の航跡や同時期に把握した中国海軍の電波情報、さらに米軍からの情報などを総合的に分析した結果、OTHレーダーの能力試験の目標艦役だった可能性が浮上。

 情報本部は、中国が、浙江省沿岸部にあるとみられるレーダーサイトに設置されたOTHレーダーを使用し、日中中間線付近を航行する駆逐艦を目標に見立てて移動させ、レーダーの目標補足能力や目標解像能力などを試験している、と分析している。

 OTHレーダーは波長が長い短波を使い数千キロ先まで海上の目標探索が可能で、自衛隊も一時、情報本部のレーダーサイトがある鹿児島県喜界島への設置を検討したことがあったが、米の軍事警戒衛星の情報が得られることなどから断念した経緯がある。 

中国の軍事もいろいろあって分からんす。