パキスタンのアフガン国境地域開発 政府、数十億円支援

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070528-00000001-san-int

 政府は27日、パキスタン政府が計画しているアフガニスタンとの国境地帯にある部族地域の開発に、数十億円規模の資金協力を行う方針を固めた。麻生太郎外相が、30日にドイツで開かれる主要8カ国(G8)外相会合で表明する。この地域は、イスラム原理主義勢力タリバンの拠点となっており、アフガニスタンへの越境テロを繰り返している。開発計画を支援、促進しタリバン浸透の芽を摘むのが狙いで、政府は「テロとの戦い」におけるさらなる貢献策と位置付けている。

 開発支援の対象となるのは、パキスタン北西部のアフガンとの国境沿いに広がる連邦直轄部族地域(FATA)。パキスタン政府との間で今後、具体的なプロジェクトを検討する。

 同地域は1947年のパキスタン建国以来、中央政府の統治が行き届かない自治区となっており、開発の遅れから麻薬密売などの根城でもある。米中枢同時テロ後の米軍によるアフガン攻撃とタリバン掃討作戦により、アフガンからは多くの難民が流入した。

 ここに潜伏するタリバンの残党は、アフガン国内で米軍や北大西洋条約機構NATO)軍への自爆テロ攻撃を活発化させ、国際テロ組織アルカーイダのメンバーも潜伏しているとされる。

 このためパキスタン政府は今年に入り、今後10年間で総額20億ドルを投資するFATAの総合開発計画を発表。10億ドルを同国が拠出し、残る10億ドルについては各国に支援を要請し、米国はすでに支援を表明している。

 外務省筋によると、米政府は「頻発するアフガンでのテロを防ぐには、タリバンの潜伏先となっているFATAの開発、自立が不可欠だ」として、日本側に開発への協力を打診していた。

 来月上旬の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)に先立つG8外相会合では、アフガン問題が主要議題となる見通し。アフガン、パキスタン両外相とG8外相との共同会見も予定され、日本も貢献策を示す必要に迫られていた。

 安倍晋三首相は1月、NATOでの演説でアフガン支援の強化を約束。政府は航空自衛隊による空輸活動も検討したが、国内法の不備や治安情勢の悪化から派遣を断念した経緯がある。

これってワジリスタン↓っすかね。
アフガン国境にテロ防止フェンス
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070511/1178889277