<中国>天安門事件から18年 反体制的動きに神経とがらす

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070604-00000060-mai-int

 【北京・堀信一郎】中国の学生らによる民主化運動を軍が武力鎮圧し多数の死者を出した天安門事件から4日で18年がたった。北京の天安門広場は4日、いつものように国内外から観光客が訪れ、平穏そのものだった。だが、中国は幹部人事が行われる秋の共産党大会、来夏の北京五輪という大イベントを控えており、胡錦濤指導部は民主、人権運動など反体制的な動きに神経をとがらせている。

 天安門広場では5月、毛沢東主席の巨大肖像画に火を付けられる事件が発生した。この事件には政治的な背景はなかったとみられる。だが、北京五輪を前に国際化の波が押し寄せ、国民に欧米的な民主、人権意識が芽生える時期でもある。改革派の知識人は「この1年くらいの間に締め付けが厳しくなった」と指摘。公安当局が「おかしな活動はするな」と警告する場合もあるという。

 胡錦濤指導部は、共産党幹部の腐敗摘発に取り組んでいるが、貧富の格差拡大や環境問題など不安定要素がまん延し、抜本的な対策に頭を悩ませている。

 一方、北京五輪は「開かれた中国」というイメージ作りに絶好の舞台になる。だが、ある知識人は「中国は今、表面的には平穏で自由な雰囲気だが、水面下では中国指導部は非常に敏感になっている」と指摘した。

 実際、党指導部は急激な民主化を警戒しており三権分立など西側の民主は絶対に取り入れない」という姿勢に変化はない。温家宝首相は3月の記者会見で「民主や自由、人権、平等は資本主義に特有のものではない」と述べ、中国式の社会主義民主を追求する姿勢を示している。

 こうした中、「民主」をめぐって推進派と反対派で論争も起きている。月刊誌「炎黄春秋」(2月号)で、中国人民大学元副校長、謝韜氏が発表した論文「民主社会主義のモデルと中国の前途」で、腐敗問題などの解決のためにも「民主社会主義だけが中国を救うことができる」と推進を強調した。

 これに対して反対派は「民主社会主義の思想が広まってはいけない」などと批判した。

 謝韜氏の論文発表について共産党指導部でも賛否が分かれたが、結果的には発表を許可した。北京五輪を控え、党指導部は民主に関する一定の論戦は容認する構えのようだ

今日も
魏京生氏の入国を拒否 東京入国管理局
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070604/1180958955
とかありまして、やはり民主化は押さえ込まれてるんでしょうな。
しかし『民主社会主義』ってなんだ??