トルコについてちょっとまとめて書いてみようかと

やっぱり5月からまとめるしかないですね。
トルコ 憲法裁が大統領選「無効」判断 首相、国会解散を表明
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070503/1178185218
に5/3に書きましたけど、4/27に大統領選挙がおこなわれたと。で野党がボイコットしていたので、5/1にその選挙が無効(反イスラム的な理由で)になって、『憲法規定で、2回連続で3分の2以上の支持を得た候補がいない場合、3回目からは過半数で当選となる。AKPは議長分を除き単独で352議席を占めるため、ギュル氏の当選は確実と見られていた。』というのが消えて、AKPは総選挙をするか、大統領を国民の直接選挙で選ぶように憲法を改正しても勝ち目があるとみて、とりあえず憲法改正のほうをしようと思って、たぶんその案はこの↑リンク先
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 首相が示した改革案は、
(1)国会議員が投票する現在の大統領選挙の仕組みについて、国会での第1回投票で決まらない場合は国民の直接投票を実施する
(2)7年1期の大統領任期を再選可能な5年(任期最長10年)に改める
(3)5年に1回の総選挙を4年に1回とする
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なんだと思いますが、
5/10
大統領公選案を可決=セゼル氏、拒否権発動も−トルコ国会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000254-jij-int

 【エルサレム10日時事】トルコからの報道によると、同国国会(定数550)は10日、イスラム主義の与党・公正発展党(AKP)が提案した大統領選挙を国会議員による投票から国民の直接選挙に変更する憲法改正案について採決を行い、定数の3分の2を超える370議員の賛成で可決した。

 トルコでは、国会で可決された法案に対する大統領の拒否権発動が認められており、セゼル大統領の対応が今後の焦点になる。世俗派の同大統領は、一連の大統領選をめぐる混乱でAKPと対立してきた経緯があり、法案が直ちに成立するかどうかは不透明な状況だ。


5/25拒否権発動。
<トルコ>「大統領公選制」に拒否権発動
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070526-00000025-mai-int

 【エルサレム前田英司】トルコのセゼル大統領は25日、国会が今月10日に可決した大統領選出を公選制にする憲法改正案について拒否権を発動した。同案は国会に差し戻されるが、エルドアン首相は再度、採決にかける方針。次回、可決された場合には大統領は拒否権を行使できず、承認するか、国民投票に諮るか判断を迫られる。

 トルコの大統領はこれまで国会により選出される仕組みだった。しかし今回の大統領選で、イスラム系与党の公正発展党(AKP)が候補者にギュル外相を擁立したのに対し、世俗派の野党が反発して投票をボイコット。選挙が無効となり、国会は10日、大統領を公選制とする憲法改正案を可決していた。

 トルコの政治制度では、首相や内閣が強い権力を握るが、大統領も法案や人事に対する拒否権発動など一定の力を保持している。公選制にした場合、こうした大統領権限が脅かされかねないとの懸念が一部にある。

まぁ憲法改正にしろ総選挙にしろ、トルコ国民が何を選ぶかが重要なわけですが、そこでイスラム系が選ばれた場合、
アルジャジーラアルジェリアの爆弾テロ映像を放送
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070512/1178938638
に書いた90年代のアルジェリアの二の舞ではないのかと思ってしまいます。しかもここでクルド人の問題
トルコの干渉に警告 イラククルド人指導者 キルクーク問題でさやあて
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070415/1176668528

も考えたら、かなりいろいろあるなと。どうなるんでしょうか。
米国防長官、トルコにクルド人自治区への武力行使控えるよう要請
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070604-00000632-reu-int

 6月3日、ゲーツ米国防長官はトルコに対し、イラク北部のクルド人自治区への武力行使を控えるよう要請。写真はイラク国境付近を移動するトルコ軍の車両。先月30日撮影(2007年 ロイター/Osman Orsal)

 [シンガポール 3日 ロイター] ゲーツ米国防長官は3日、トルコに対し、イラク北部のクルド人自治区への武力行使を控えるよう要請した。国境地帯では、緊張が高まっている。

 長官は、当地で行われたアジアの安全保障に関する会合の際、記者会見で「トルコの安全確保のため、この問題に引き続き取り組んでいきたい。また、国境を越えてイラクに一方的な武力行使が行われないよう期待する」と述べた。

 トルコ軍は、トルコ南東部のイラク国境付近で部隊の動きがあり、イラク侵攻があるのではないかとの懸念が浮上している。

 先週には、爆弾攻撃でトルコ人12人が死亡した。これを受け、トルコ軍は戦車をイラクとの国境付近に進駐させた。トルコ側は、爆弾攻撃はクルド人の分離独立を目指すクルド労働者党(PKK)の犯行と非難。ただ、戦車の移動は通常のものと説明した。

やっぱトルコ情勢はかなり危険な気がします。