ミサイル防衛、米「中国標的とせず」

http://www.asahi.com/international/update/0604/TKY200706030131.html

 ゲーツ米国防長官は3日、アジア安全保障会議に出席中のシンガポールで記者会見し、米国が日本と協力して進めているミサイル防衛(MD)計画について「我々が計画するミサイル防衛網は米本土でもアジアでも、中国の核抑止力を弱体化させることを目的としていない」と述べた。

 MDの「標的」に中国は入らないと明言することで、軍事面で対中緊張緩和を進めたい、という狙いとみられる。

 ゲーツ氏は現在のMDシステムについて「弾道ミサイルを獲得しようとする『ならず者国家』やテロ集団が対象だ。その能力は、ロシアや中国のミサイルが万が一発射された場合のような、大規模な脅威に対抗できるようには設計されていない」と説明した。

 さらに「彼ら(中国)が何を心配しているのか分からないが、ロシアと同様に協議の席につき、システムの能力や技術的な特徴、その限界について喜んで話す用意がある」と述べ、懸念を解消するため説明の場を設けることに前向きな姿勢を示した。

 この会議では前日、中国軍の最高級幹部として初参加した章沁生・副総参謀長が、日米のMDは「アジアを不安定化させかねない。台湾をカバーするMD網を日米が配備するなら中国は強く反対する」と表明していた。

 ゲーツ氏は4月には、MDの欧州配備計画にやはり反対するロシアを訪問。ロシア側の懸念に応える形で、共同研究や早期警戒情報の共有などを提案した。

いやーロシアはMDに猛反対してるのに中国の意見って見た記憶ないなーと思っていたんですけど、やっぱり反対しますよね。まぁどっちにしてもMDの標的に中国が入らないってのは、まず考えられないと思いますが。どっちかというと、すぐにはMDで中国を押さえ込めないってのが正しいのではないかと。