バチカン幹部、アムネスティ支援中止呼びかけ
http://www.asahi.com/international/update/0620/TKY200706200359.html
【ローマ=喜田尚】バチカン(ローマ法王庁)の「正義と平和評議会」議長を務めるマルティーノ枢機卿が、「中絶容認に転じた」との理由で国際人権団体アムネスティ・インターナショナルへの財政的支援をやめるよう信者らに呼びかけ、波紋を呼んでいる。アムネスティ側は「中絶を推進しているわけでない。レイプ被害者を守る責務がある」と反論している。
アムネスティは4月、女性への暴力停止を訴える運動の中で性的暴力による妊娠や人命、健康に危険が迫った場合は安全で合法的な中絶手術を受けられるよう各国に求める方針を示した。
枢機卿の発言は米国の週刊紙ナショナル・カトリック・レジスターの電子版に掲載され、バチカンの正義と平和評議会が同様の内容の文書を出した。枢機卿はアムネスティが「使命を裏切った」とし、「レイプを理由に中絶を正当化するのは、おなかの中の罪もない子を敵と見なすことだ」と語った。
アムネスティのケイト・ギルモア事務局次長はロイター通信に対し、「(人道危機にある)ダルフールではレイプ被害者に対応しなければならない」と反論している。
うーん難しい問題ですなー。