<米国防総省>「アフリカ軍」は中国監視が狙い 副次官語る

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070624-00000009-mai-int

 【ワシントン及川正也】ヘンリー米国防筆頭副次官(政策担当)は22日、毎日新聞のインタビューに応じ、来年秋に国防総省が創設する地域統合軍「アフリカ軍」について、「中国は経済問題を通じて一定の政治的影響力を行使している」と述べ、資源獲得などを目的にアフリカ諸国との政治的・軍事的関係構築を強める中国を監視する狙いがあることを明言した。

 アフリカ軍はテロ対策支援、人道支援、災害救援などが主な任務で、同省は来年10月までに創設する方針。基地や常駐軍は置かず、司令部機能中心の統合軍で、外交的機能を強化するため副司令官には異例の国務省高官が就任する。

 同軍創設の責任者であるヘンリー副次官は同軍創設で「アフリカをよりよい地域にし、それによって米国や他の諸国が将来、共に利益を分かち合うことができるが、資源獲得における中国の進出はそれとは少し異なる」と警戒感を表明した。

 そのうえで「現段階で中国は軍事面でアフリカに深く関与してはいないが、一定の政治力を発揮している。国務省出身の副司令官を置くことで、アフリカでの中国の影響力を正確に把握することができる」と述べた。

 中国はスーダンから大量の原油を輸入する一方、軍事協力を強めており、ダルフール紛争への消極的な姿勢が米国や国際社会の非難の的となっている。副次官の発言は中国をけん制する狙いがあるとみられる。

 また、副次官はアフリカ軍創設後、これまでアフリカの一部を管轄していた太平洋軍(司令部・ハワイ)が北朝鮮台湾海峡問題など「アジア・太平洋地域の問題に集中できる」と述べた

アフリカ軍を作ることで、北朝鮮台湾海峡問題にも影響があるとは、考えていませんでした。まぁ来年秋ってことで結構先みたいですけど。