クルド人虐殺の「ケミカル・アリ」に死刑判決　イラク

中東 国連

http://www.asahi.com/international/update/0624/TKY200706240184.html

　イラクの旧フセイン政権が８８年、国内のクルド人を大量殺害した「アンファル作戦」と呼ばれる事件をめぐり、イラク高等法廷は２４日、作戦を指揮した生物・化学兵器の責任者で「ケミカル・アリ」の異名を取った元国防相のアルマジド被告に対し、ジェノサイド（集団殺害）の罪で死刑を言い渡した。

　作戦にかかわった旧フセイン政権高官のアルタイ元国防相ら２被告にも、人道に対する罪などで死刑、別の２被告に終身刑を言い渡した。

　アンファル作戦では、クルド兵士らの隠れ場をなくすため、化学兵器などを使用して約２０００の村を壊滅させたとされる。イラク検察によると、１８万２０００人が死亡・行方不明になった。米政府は、同作戦を０３年のイラク戦争を正当化する根拠の一つにも挙げていた。

　アルマジド被告は、故フセイン元大統領のいとこ。公判で、作戦を指揮したことを認める一方、「誤りは犯していない」と主張していた。

　高等法廷は当事国が裁く国内裁判所とされ、国際法廷ではない。米国の人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は「国際法に基づくジェノサイドとして裁くには、法廷の正統性や能力に問題がある」と疑問を提示。判決に先立ち弁護側も「法廷審理の進め方に問題がある」として、国連の潘基文（パン・ギムン）・事務総長に公判を止めるよう要望していた。

まぁケミカル・アリ死刑のニュースは誰でも知ってるでしょうけど、国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長はなんか答えたんですかね。見た記憶は無いですが。

こちら↓には
■アンファル作戦（アンファール作戦）についての報道をちょっと調べてみた。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070404/1175694422

　●１９８８年のアンファル作戦では、１８万人と推計される人々がイラク軍に殺され、そのほとんどがクルド人だった。ヒューマン・ライツ・ウォッチ（人権監視、団体の名称：訳者註）がこの数字を発表した。だが、１８万人のうちの１人として、その死体は発見されなかった。今日では、ヒューマン・ライツ・ウォッチはダマされていたことを認めている。

だまされたことを認めたソースは見つかりませんでしたが、まぁ、それを信じるとして、ヒューマン・ライツ・ウォッチは罪滅ぼししたいんでしょうか。