ファタハ政治犯ら250人の釈放を表明 イスラエル

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070627-00000012-san-int

 【カイロ=村上大介イスラエルオルメルト首相は25日、エジプト・シナイ半島シャルムエルシェイクで開かれた中東4首脳会談で、穏健派のアッバスパレスチナ自治政府議長に対する支援策として、議長が率いるファタハ政治犯ら約250人を釈放すると表明した。首相は、イスラエルが代理徴収したパレスチナの税収の一部凍結解除や、ヨルダン川西岸でのイスラエル軍検問所の一部撤去の意向を示した。

 これに対し、アッバス議長は、ガザ地区を制圧したイスラム原理主義組織ハマスを排除した非常事態内閣を発足させたことを受け、「パレスチナの新しい現実は歴史的な好機であり、イスラエルはそれを逃してはならない」と強調、「時間的な枠組みを伴う和平交渉の早期再開」を訴えた。

 会談にはエジプトのムバラク大統領、ヨルダンのアブドラ国王も出席。アッバス議長支援という“政治的メッセージ”を表明する場としては一定の成功を収めた。しかし、オルメルト首相からはアラブ側が求める和平交渉再開に対する具体的な提案はなく、イスラエルは慎重な姿勢を崩していない。

 パレスチナ側は政治犯の総数を1万人以上としており、釈放規模の拡大を求めている。過去の例から刑期終了に近い者を釈放するだけという結果に終わりかねず、今会談の“成果”が問われるのはこれからだ。

まぁ1万人の中の250人じゃねえ。って感じですが。