米露首脳会談 MD計画に基本合意 NATOとロシア参加が条件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070703-00000028-san-int

 【ケネバンクポート(米メーン州)=山本秀也】ロシアのプーチン大統領は2日午後、ブッシュ米大統領と会談後の共同記者会見で、東欧地域への設置をめぐり米露の対立が深まっていた米ミサイル防衛(MD)システムについて、北大西洋条約機構NATO)とロシアが参加することを条件に計画を支持する方針を表明した。ロシア側では、MD網の共同運用に向けた情報交換センターの開設などを新たに提案し、米側でも「(提案は)非常に革新的だ」(ブッシュ大統領)として提案の検討に乗り出す構えだ。

 プーチン大統領は、「両国関係が新たな段階を迎えることになる」として、新提案の実現を米側に強く促した。ただ、高度な軍事技術であるMD網の構築に参加国が急増することで、計画が逆に頓挫する懸念も出てきた。

 ロシア側では、ポーランドチェコへのMD施設配備に激しく反発する一方、独ハイリゲンダムでの米露首脳会談では、ロシア南部アゼルバイジャンのレーダー施設共同運用を逆提案していた。

 今回の提案は、米露をはじめ、欧州諸国にMDシステムへの参加を促すもので、情報を共有するための施設をモスクワか、NATO本部のあるブリュッセルに設けるなどの内容だ。

 プーチン大統領は、「MD運用の構想を支持し、参加国には欧州諸国が含まれるべきだと考える」と発言。MD参加国の拡大については、「ロシア・NATO評議会で処理されることがよい」と語った。MDへの貢献として、同大統領は早期警戒レーダーの更新に応じる意向を示した。

 このほか米露首脳は、両国間の民生用核技術協力で合意を確認した。3日にもライス米国務長官とラブロフ露外相が合意文書に調印する。

 しかし、米側が合意形成に強い意欲を示していたイランの核開発阻止に向けた制裁強化では、2日間にわたる一連の会談で「長い時間が割かれた」(ブッシュ大統領)ものの、ロシア側が核査察に対するイラン側の対応を見極める姿勢を示したことで、船舶の臨検容認など新たな国連安保理決議案の構想は事実上阻まれる結果となった。

 米露首脳は、9月にオーストラリアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を利用して、再び会談することを確認した。

チェコだのアゼルバイジャンだのはここ↓でも言っていましたが、
ミサイル防衛>「代替案拒否なら、米は露を敵視」…露幹部
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070622/1182510539
このころ比べるとだいぶ丸くなったようですが、実際どういう話し合いがもたれたのかはさっぱり分かりませんね。

その後さらに、
<ロシア>最新型SLBM「ブラバM」発射実験に成功
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070630/1183167516
があり、余計対立が深まるかと思ってましたが。

イランに関してはロシア側が反対してるんですね。まぁ僕はイランの味方をしたい派ですが。前も書きましたが、ロシアって何でもかんでも反対したいだけのようにも見えます。