ノーベル平和賞ユヌス総裁「政治の世界には立ち入らない」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070707-00000413-yom-int
読売新聞の方が長そうなのでそっちの方を
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070707i413.htm

 2006年のノーベル平和賞受賞者で、バングラデシュ貧困層向け融資機関グラミン銀行ムハマド・ユヌス総裁が7日、都内で本紙と会見し、国民的人気を背景に政界入りが取りざたされることについて、「政治の世界には立ち入らない」と明言した。

 また、「バングラデシュ国内の融資先全員を、2015年までに貧困層から脱却させる」と語り、同行総裁として貧困撲滅に専念していく意向を強調した。

 バングラデシュでは昨年10月以降、与野党の対立が暴動に発展。今年1月には、軍を後ろ盾とする暫定政府が非常事態宣言を発令した。ユヌス氏は2月、周囲の待望論に応えて「政治腐敗の撲滅」を掲げて新党の結成と次期総選挙への出馬を表明したが、5月には政界入りの撤回を発表した。

 ユヌス氏は、グラミン銀行の内部で同氏が政治にかかわることに批判的な声が強かったほか、「周囲からの支援が期待したほど得られなかった」「政界浄化という理想が到底実現できないとわかった」ため、撤回を決断するに至ったと説明。「政治の世界は、もう十分に満喫した」とも語り、今後の政界進出は「あり得ない」と言い切った。

 ユヌス氏はまた、「貧困の解消には慈善的な支援だけでなく、ビジネスの力こそが必要だ」と語り、貧困層の雇用や生活改善につながるビジネスの有効性を指摘。日本の政府や経済界に対しては、「政府開発援助(ODA)によるインフラ整備に加え、市民が直接恩恵を受けられる仕組みが必要だ」と訴えた。

 ユヌス氏は、都内で同日開かれたシンポジウム「読売国際女性アカデミア21」などに出席するため来日した。(国際部 稲垣収一)

(2007年7月8日2時26分 読売新聞)

ユヌス氏というと、
07/04/08 政治空白、長期化へ バングラの選管委員長、本社と会見
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070515/1179244157
あたりに書いてますが、『政界浄化という理想が到底実現できない』という感じなんですね。日本でも政界は同じようなものなんでしょうか。