ネパール政府予算案「王室予算ゼロ」 君主制存続、一層困難に

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http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070713/wld070713001.htm

 ネパールからの報道によると、同国暫定政府は12日、17日から始まる2007会計年度の政府予算案を発表し、王室に対する予算配分を撤廃したことを明らかにした。

 ネパールは立憲君主制存続の是非を決める新憲法を制定するため、制憲議会選挙を11月に実施する予定。ギャネンドラ国王は既に政治的権限を剥奪(はくだつ)されているが、今回の予算案で「王室予算ゼロ」に追い込まれ、君主制が存続できる可能性はさらに低くなった。

 国王は05年2月に開始した直接統治の際、王室予算をそれまでの約9000万ネパールルピー(1億7400万円)から7倍近い約6億1000万ルピーに大幅増額。しかし、高級車購入や豪華な外遊などで国民の大きな反発を招き、06年4月の政変につながった。AP通信によると、06年度の王室予算は3270万ルピーまで削減されていた。(共同)

王室人気が無いんですな。そういえばネパールはこんな↓記事もありました。
ネパールの「生き神」少女、許可なく訪米でクビに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070706-00000610-reu-int

 7月3日、ネパールで生き神「クマリ」としてあがめられていた少女が訪米を理由に神格失う。写真は祭りを控えたクマリの少女。2006年9月撮影(2007年 ロイター/Gopal Chitrakar)

 [カトマンズ 3日 ロイター] ネパールで生き神「クマリ」としてあがめられていた少女(10)が、伝統を無視して米国を訪れたことで「神聖な」地位を失った。

 この少女は2歳の時、カトマンズに近いバクタプールで「クマリ」となった。今回英国で製作されたネパールの伝統や政情を紹介するドキュメンタリーのプロモーションで最近に訪米したことが、地元の宗教指導者らの怒りを買ったという。

 クマリの伝統を管理する団体の責任者はロイターの取材に対し「許可なく海外渡航した彼女は伝統に反しており、間違っている」と指摘。この少女に代わる新たなクマリを探す意向を示している。

 クマリは厳しい選考過程を経て選出され、思春期に達すると役目を解かれ自宅に戻される。引退後のクマリに対しては、バクタプールで月50ドル(約6100円)、ほかの地域では月17ドル(約2090円)の年金が支給されており、この少女への年金については団体は支払いに前向きな姿勢を見せているという。