<中東和平会議>アラブ諸国から懐疑的反応 米が開催目指す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000030-mai-int
毎日新聞の方が長いのでそっちの方を
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070804k0000e030027000c.html

 【ワシントン笠原敏彦】中東和平の前進に向けブッシュ米大統領が今秋の開催を目指す国際会議に、アラブ諸国から懐疑的な反応が出ている。ライス米国務長官は2日までの中東歴訪で、アラブの重鎮サウジアラビアから会議出席を検討する言質を得たものの、和平実現に向けた「実質的な会議にする」との厳しい前提条件を付けられた。会議開催の真意をただされた形となり、米国は実現に向け重い課題を背負い込んだ

 ライス長官はゲーツ国防長官と一部同行し、4日間の日程で中東諸国を訪問した。国務、国防両長官による異例の外遊はブッシュ大統領の指示によるもの。主に、イラク駐留米軍の早期撤退を懸念するアラブ諸国への米国の関与の再確認▽イラク安定化への協力取り付け▽中東和平に関する国際会議開催に向けた地ならし−−の三つの目的があった。

 このうち中東和平では、サウジのサウド外相が会議参加の検討を表明する一方で「我々は形式ではなく、和平の実質的な問題を扱う会議に関心がある」と強調した。サウジが会議に参加してイスラエルと同席すれば、パレスチナ自治政府の発足につながった1991年のマドリード会議以来となり、和平機運の盛り上がりが期待できる。

 しかし、米紙ニューヨーク・タイムズによるとサウジは出席条件として、イスラエルパレスチナの国境画定▽エルサレムの帰属▽パレスチナ難民の帰還−−など、両者間の「最終地位」合意を目指すことを挙げた。これに対し、イスラエルのリブニ外相は早くも「最も敏感な問題を最初に持ち出すのは賢明でない」とけん制した。

 アラブ諸国には、残り任期1年半のブッシュ政権が中東和平で外交攻勢を始めたのは、イラクで協力を得たいからではないかとの疑念がある。ライス長官は会見で「写真撮影のために会議を開く意図はない」と否定した。しかし、パレスチナ国家独立によるイスラエルとの「2国家共存」に向け、短期間で実質的な前進を生むことは極めて困難と予想されている。

毎日新聞 2007年8月4日 11時20分

米国がサウジなどに大型の武器援助を計画、イラン念頭に
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070729/1185718678
というのがありましたが、あまりアメリカへの信頼感は上がってないようですね。