英系シュローダー、国内初の中東・北アフリカ株投信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070804-00000008-fsi-bus_all
■オイルマネーで経済活性化を期待
英系のシュローダー証券投信投資顧問は3日、中東・北アフリカの株式を投資対象とするエマージング(新興国)投資信託「ミーナファンド」を今月31日に設定すると発表した。中東・北アフリカ投資に特化した公募型投信は日本で初めてという。20日から大和証券がインターネットを通じて販売を始める。
中東・北アフリカ地域は、紛争やテロなどの地政学的リスクは高いが、原油価格の高騰による巨額のオイルマネーの流入に加え、“脱石油依存経済”に向けたインフラ整備も急ピッチで進んでおり、高いリターンも期待できるという。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に続く、新たな投資対象として根付くのか。ファンドの運用成績にも注目が集まりそうだ。
投資対象は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートなどのGCC(湾岸協力会議)加盟6カ国のほか、イスラエル、ヨルダン、エジプト、モロッコなどの株式。「Middle East(中東)」と「North Africa(北アフリカ)」の頭文字から「MENA(ミーナ)」と名付けた。販売は10万円から1円単位となっている。
3日記者会見したシュローダー証券投信投資顧問の布施亮プロダクト部長は「紛争リスクは高いが、GCC6カ国はWTO(世界貿易機関)に加盟している。中東全域にカントリーリスクがあるわけではない」と、投資対象としての魅力の方が大きいと強調した。
大和証券の佐藤隆二投資信託部長は「ネットの投信販売を伸ばすためにネット専用にした」と、新ファンドを投信ネット販売の目玉に位置づける考えを示した。
同地域の産油国では、巨額のオイルマネーを活用し、将来の石油資源の枯渇に備えた脱石油のための投資が活発化している。なかでも、サウジアラビアでは、国内6カ所に「メガ経済都市」を建設する計画が進んでおり、総事業費は今後10〜15年で1200億ドル(約14兆3000億円)にも上る。他国も含め、海外からの投資の誘致にも積極的で、世界的に投資対象としての魅力が見直されている。
シュローダーによると、投資対象地域の株式時価総額は、2003年末の2823億ドル(約30兆円)から06年末には1兆1933億ドル(約142兆円)となり、わずか3年で約4倍に拡大している。
これは結構怖い気がしますが、大丈夫なんですかねぇ。