ブッシュ発言も引用…小沢氏「原則」盾に反対伝える テロ特措法延長

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070808-00000944-san-pol

 民主党小沢一郎代表は8日、党本部でシーファー駐日米大使と会談した。大使は、11月1日で期限が切れるテロ対策特別措置法の延長を求めたが、小沢氏は認められないとの考えを伝えた。

 大使はテロ特措法について「超党派で考えてほしい。日本の貢献は非常に重要で、国際安全保障だけでなく、日本自身の安全保障にも役立っている」と訴え、同法に基づく海上自衛隊艦船の派遣延長を要請。「(海自などの)活動部隊は国連の下に構成されている。党首が最終決断するのに必要なら、機密情報でも提供する準備がある」と述べた。

 しかし、小沢氏は「われわれの考え方の基盤は憲法だ。9条の解釈から、自衛権行使は日本が攻撃を受けたり、急迫不正の侵害を受けたりした場合に限る。アフガニスタンでの戦争は米国の(自衛)戦争だとブッシュ大統領は言われた。日本の直接の平和・安全と関係ない所へ部隊を派遣することはできない」と述べ、同法延長反対を明言。さらに、NATO北大西洋条約機構)諸国などが、国連決議に基づくISAF(国際治安支援部隊)をアフガニスタンへ派遣している点を指摘し、「国連に認められた活動に参加したい。これは米国にマイナスの話ではない」と述べた。

 大使は、テロ対応は国際社会の問題で、海自派遣が国連安保理決議に基づくものとの解釈を強調したが、小沢氏は「私どもの解釈では、国連決議が認めたのはISAFだけだ」と述べ、会談は平行線をたどった。

 会談は約45分間行われ、報道陣に公開された。大使は会談後、記者団に「私が話した点を踏まえ、民主党が最終決断することを希望したい」と述べた。

会わないのはどうかと書いてましたが、会ったんですね。
アフガニスタン情勢 index
http://www.issue.net/~sun/fields/afgan.html
をみるとISAFというのは
ISAFへの活動委任期限延長
http://www.issue.net/~sun/dh200211.html#27_05
くらいですかね。しかし404ですね…

調べてみると、
小沢氏とシーファー氏 会談要旨
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070809-00000073-san-pol

 民主党小沢一郎代表とシーファー駐日米大使の会談要旨は次の通り。

 大使 秋の臨時国会に提出されるテロ対策特別措置法について私の考え方を話したい。これは国際関係にとって非常に重要で、超党派で考えてほしい。小沢代表は国連の活動に積極的に参加すべきだと主張してきた。
海上自衛隊艦船が参加する)活動部隊は国連の権限の下に構成されている。日本の貢献は非常に重要で、国際的な安全だけでなく日本自身の安全にも役立っている。日本への石油の90%は活動部隊が巡回する海域を通っている。日本が提供する高品質な燃料は欠かせない。小沢代表が最終決断するのに必要なら、機密情報でも提供する準備がある。
 小沢氏 われわれの考え方の基盤は憲法だ。9条の解釈から、自衛権行使は日本が攻撃を受けたり、急迫不正の侵害を受けた場合に限る。アフガニスタンでの戦争は米国の(自衛)戦争だとブッシュ大統領は言われた。日本の直接の平和・安全と関係ない所へ部隊を派遣し、米国などと共同の作戦をすることはできない。ISAF(国際治安支援部隊)は国連決議に基づく。(日本は)国連に認められた活動に参加したい。これは米国にマイナスの話ではない。

 大使 ニューヨークの貿易センタービルでは日本人も亡くなった。テロ対応は米国の問題ではなく国際社会の問題だ。

 小沢氏 テロとの戦いにどう参加するかは国によって違う。私どもの解釈では国連安全保障理事会が直接、認めたのはISAFだけだ。

 大使 国連決議の1746号には具体的にアフガンでの「不朽の自由作戦」も言及されている。

 小沢氏 大使のご主張は承った。わざわざおいでいただき本当にありがとう。

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と国連決議1746を挙げているようですね。
国連決議1746は
アフガニスタン情勢に関する決議
http://www.issue.net/~sun/sc/2007/1746.html
のようですね。こういう文章ってすごく読みづらくて、読む気になれませんが…

さらに調べてみると毎日新聞の要旨のほうが詳しいようです(下のほうですが)。
小沢民主代表>テロ特措法延長反対を伝える 米大使と会談
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070808-00000092-mai-pol

 民主党小沢一郎代表は8日、党本部でシーファー駐日米大使と会談した。シーファー氏は、11月1日に期限切れを迎えるテロ対策特別措置法を延長する法改正について「テロに反対するための国際的な活動で日本の貢献は非常に重要だ。この法案の影響を熟慮してほしい」と述べ、同法に基づく米軍支援活動の継続を要請した。小沢氏は「日本の直接の平和や安全に関係のないところで米国と共同の活動をすることはできない」と述べ、同法の延長に反対する考えを伝えた。

 会談はシーファー氏側から要請した。具体的な法案の対応をめぐり、駐日米大使が野党党首に直接要請するのは異例で、参院民主党を含む野党が過半数を占めたことに対して米国が対応を迫られた形。小沢氏の意向から会談はメディアに全面公開された。小沢氏が公式の場で派遣継続に反対する立場を米側に伝えたことで、秋の臨時国会民主党と妥協点を探ることは困難、との見方が政府・与党内には強まっている。

 シーファー氏はテロ特措法に基づく日本の活動について「国際治安だけではなく、日本の治安にとっても重要だ。日本の石油の90%は部隊が巡回する地域を通っている」と指摘、支援継続を求めた。

 一方で「党首が決断するのに必要であれば機密情報も含め提供する」と述べ、情報公開を求める民主党の姿勢に配慮する考えも示した。「一つの党派に関係なく超党派で考えてほしい」と政局的な思惑へのけん制もみせた。また「アフガニスタンの治安を守る国連決議はある。国連が認めた活動に参加するチャンスだ」と強調した。

 これに対し小沢氏は「米国がテロとの戦いだと国際社会のコンセンサスを待たずに始めた」と反論。国連の平和維持活動には積極的に参加するとしながらも、アフガニスタンでの米軍の活動について「直接的に根拠となる国連決議はない」として参加できない考えを強調した。【須藤孝】

 ◇民主党小沢一郎代表とシーファー駐日米大使の会談の要旨
 ◆シーファー大使 秋に国会に提出されるテロ特措法(の延長)についての考え方を話したいと思って来た。私は一つの党に関係なく超党派で考えてもらえる問題だと思っている。

 (現地の)部隊はテロに反対するための国際的な活動部隊と思っている。日本の貢献は非常に重要だ。日本の貢献は国際的な治安への貢献のみならず、日本自身の治安にとっての貢献にもなる。日本が使用している石油の90%は活動部隊が巡回する地域を通ってくる。

 また日本による燃料供給がなければ、英国やパキスタンはこの活動部隊に参加できなくなってしまう私たちはイスラム教徒の国であるパキスタンの参加を重視している。

 小沢代表が最終決断するのに必要な情報があるなら、機密の情報であれ、提供する準備ができている。代表の理解を得ることを期待したい。

 ◆小沢代表 私たちは日本国憲法9条について「自衛権を行使するのは、日本が攻撃を受けた場合、あるいは急迫不正の侵害を受けた場合に限る」と解釈している。平和を維持するための活動には積極参加するが、あくまで国際社会の合意の上で、国連の活動として参加するということだ。

 アフガニスタンでの戦争はブッシュ米大統領が「米国のテロとの戦いだ」と言って、国際社会の合意を待たずに米国独自で始めた。日本の直接の平和や安全とは関係ない。直接的に(日本の)部隊を派遣して、米国あるいはほかの国と共同活動をすることはできない。

 ◆シーファー大使 3月に可決された国連安保理決議では、米国を中心とした部隊の活動を国連が認め、その活動について言及している。

 ◆小沢代表 テロに対して戦う考えは共有しているが、どういう手段で、どういう方法で参加できるかは国によって違う。湾岸戦争の際、ブッシュ大統領の父親は、国連決議が出るまで開戦しなかった。米国にはもう少し忍耐強く、国際社会の合意を得るよう努力してもらいたい。

 ◇日米関係・安全保障問題をめぐる小沢一郎民主党代表の主な発言など
91年6月 (自衛隊の派遣を)なし崩しにその時の状況判断で決めていくのは好ましくない(自民党「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」の会長としてあいさつで)
93年5月 自衛隊が国連待機軍として国連の要請に応じて出動し、国連の指揮下に入ることは、何ら憲法に違反しない(著書「日本改造計画」で)
01年9月 小泉純一郎首相が無原則に軍隊の派遣を決めた。わが国の将来を危うくする(米同時多発テロ小泉首相自衛隊派遣の方針を決めたことについて記者会見で)
07年7月 原爆の投下について謝罪を求める、そういう考えで、アメリカと話し合うべきだ(1日、民間団体主催の安倍晋三首相との党首討論で)▽(テロ対策特別措置法の延長に)反対したのに賛成するわけないでしょう(31日、記者団に)
   8月 アフガン戦争はアメリカが「これは我々の自衛戦争だ」と言って始めた戦争だ。国連や国際社会は関係ない(7日、記者会見で)

と、英国やパキスタンの参加のために日本の活動が必要だといってますね。英国は
英国:イラク早期撤退を打診か 首相側近が訪米
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070731/1185880774

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アフガンの方が国益上重要になっている
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と言っているようですが、国益があっても『この活動部隊に参加できなくなってしまう』んですかね。ちょっと長くなったんで、政府与党側の意見があったんで(意見の部分は短いんですが)、
小沢代表がイラク自衛隊撤退時期明示を要求
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070812/1186904205
に関連で書きます。