日本提案のヨルダン渓谷開発計画、パレスチナ首相が高評価

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070814i102.htm

 【ラマッラ(パレスチナ自治区)=三井美奈】麻生外相のパレスチナ自治区訪問を前に、自治政府の暫定内閣を率いるサラム・ファイヤド首相が13日、ラマッラの首相府で読売新聞など一部日本メディアと会見し、日本政府が提案しているヨルダン渓谷の開発計画「平和と繁栄の回廊」について「地域経済に貢献するもので、重要な意義がある」と高く評価した。

 同計画は、パレスチナイスラエル、ヨルダンにまたがる渓谷に日本の援助で産業団地や流通拠点を建設し、3者の経済協力を通じて和平プロセスを後押しする狙いがある。ファイヤド首相は、「長期的視点に立った支援。計画を主導してくれた日本に感謝する」と述べた

 また、ブッシュ米大統領の提案で今年11月、イスラエルパレスチナアラブ諸国の参加で開かれる予定の中東和平国際会議について、ファイヤド首相は「画期的な会議になる」と述べ、期待感を表明。同会議が、イスラエルパレスチナ2国家併存の目標実現に向け、パレスチナ難民やエルサレムの地位など和平の根幹問題を討議するよう求めた。

 一方、今年6月にイスラム原理主義組織がガザ地区を制圧して以降、自治区が「分裂」状態に陥っていることについて、ファイヤド首相は、「政治的な難局に直面している」と認めた上で、ガザの混乱がヨルダン川西岸に拡大しないよう、治安の安定を最重要課題としていると強調。その上で、「難局打開には、選挙で住民の声を問うしかない」と述べ、評議会(国会)選挙の前倒し実施を目指す考えを改めて示した。

 麻生外相はアッバス自治政府議長、ファイヤド首相と15日に会談する予定。

(2007年8月14日10時27分 読売新聞)

「平和と繁栄の回廊」続報ですね。パレスチナ首相も高評価なんですね。パレスチナ一般市民の意見を代弁しているのかは分かりませんが。

イスラエル大統領との会談記事↓
■「平和と繁栄」構想で一致 麻生外相とペレス大統領
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070814/ssk070814001.htm

 【エルサレム=田北真樹子】麻生太郎外相は13日午後(日本時間同日夜)、陸路でヨルダンからイスラエル入りし、ペレス大統領とエルサレムの大統領府で約50分間、会談した。両氏は、中東和平の推進に向けて日本が提案した「平和と繁栄の回廊」構想の具体化促進が重要との認識で一致した。

 麻生氏は会談で「イスラエルパレスチナ間の信頼醸成のためには言葉だけでなく、実際に目に見える成果を示す必要がある」と述べ、イスラエル側の支援を要請。ペレス大統領は構想がパレスチナ人の生活水準の向上につながるとして、「経済面から和平に貢献しようとする日本の試みを高く評価している」と応じた

 同構想は、イスラエルパレスチナ、ヨルダン、日本の4者が、将来のパレスチナの経済的自立を目指して、農産業分野を中心にヨルダン渓谷の経済開発を図ることを柱としている。

 麻生外相は14日午前、ホロコースト博物館を訪問するほか、オルメルト首相、バラク防相らと会談する。

うーん本当にそんなどっちから見ても感謝や評価されるような事ってできるんでしょうか。続報まちます。

あと中東和平国際会議に関しては懐疑的な声もあるようですが…
<中東和平会議>アラブ諸国から懐疑的反応 米が開催目指す
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070804/1186226790