イラクのアラウィ元暫定政府首相、現職マリキ首相を批判

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200708270006.html

2007.08.27
Web posted at: 12:09 JST

  • CNN

(CNN) イラクのアラウィ元暫定政府首相は26日、国内の宗派対立を助長しているとして現職のマリキ首相を批判し、近く首都バグダッドに戻って「イラクの方向転換」を図る意向を明らかにした。

アラウィ氏はヨルダンの首都アンマンからCNNに対し、マリキ政権が親イラン的であり、シーア派の利権で運営されていると述べ、マリキ首相がシーア派民兵を容認しているとの認識を示した。同氏はそのうえで、宗派性が強い政権に参加する意思はないと言明し、来週バグダッドに戻って特定宗派に偏向しない政権の実現を目指す考えを明らかにした。マリキ首相の退陣も事態打開に向けた1つの選択肢だとしている。

アラウィ氏はまた、イラク駐留米軍の即時撤退を希望すると述べる一方、実現までには2年以上を要する可能性を指摘した。同氏はイラクを宗派偏向のない平和な民主国家に変えていくため、役割を担う意向だとしている。

マリキ首相はアラウィ氏の批判に直接反応しなかったものの、先日自身を批判したヒラリー・クリントン上院議員やカール・レビン米上院軍事委員長を名指しして「イラクを米国の村のように考えている。思慮分別を持ち、イラクを尊重して発言してもらいたい」と不快感をあらわにした。

マリキ首相に批判的なアラウィ氏は、米共和党のロビー活動を担い、ブッシュ米大統領の元外交スタッフ、ロバート・ブラックウィル氏(元イラク特使)とフィリップ・ゼリコウ(元国務長官顧問)の2人が所属するギリフィス&ロジャース社とつながりがある。ブッシュ大統領は先週、レビン委員長のマリキ首相批判を受けて、首相支持を強調したばかり。

CNNが入手した資料によると、ロビー活動費用の口座を管理しているのはブラックウィル氏。ゼリコウ氏は、マリキ首相批判活動への関与を否定するとともに、アラウィ氏に接触したことはないと述べ、アラウィ氏と同社のつながりを把握していないことを強調した。

アラウィ氏は、同社が米国で非常に重要な役割を担っているため契約を結んだと述べる一方、ロビー活動の費用を負担しているのは自身ではなく、亡命イラク人で結成するイラク国民合意(INA)の支持者であることを明らかにした。

他の報道によると、イラクで宗派・民族対立と国民融和のカギを握るいくつかの問題で、「一定の合意」がマリキ首相の下で得られたようですが、アラウィ氏というと内部から批判が出ているということでしょうか。しかしマリキ首相と同じく米軍即時撤退を求めているんですな。マリキ首相の発言は
イラクのマリキ首相の立場ってどうなんだろ。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070719/1184864985

イラク首相「駐留米軍はいつでも撤退可能」
に、あります。
元記事のロビー活動について書かれてる部分はよく分からんです。