イラン、中国が最大貿易相手国に

http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070904/chn070904331.htm

 中国が昨年、日本を抜いて初めてイランの最大の貿易相手国になったことが4日、2006年の通関統計などで分かった。核開発問題をめぐって国連制裁下にあるイランへの新規投資に日本企業が二の足を踏む中、エネルギー需要が増大している中国は石油資源などを念頭に、イランとの経済関係をさらに緊密化させていることが浮き彫りになった。

 中国は国連安全保障理事会常任理事国。イランの石油輸出などを禁じる本格的な経済制裁決議への拒否権を有していることも強気の背景にあるようだ。

 昨年のイランと中国の貿易総額は144億5000万ドル(約1兆7000億円)で前年比43%増。日本との122億9500万ドルを上回った。ドイツ、イタリア、トルコなどが続くとみられる。

 関係者によると、中国向けの石油や建築資材の輸出や、中国からの電子機器、自動車部品の輸入が大幅に増えた。一方、日本向けの石油輸出は伸びが鈍化し、日本からの機械輸入が減少した。

 昨年のイランからの輸出のみの集計では、中国向けは日本向けより11億ドル下回っている。しかし、今年に入って対中輸出額は爆発的に伸びており、貿易総額は通年で190億ドルに届く勢い。輸出入ともに首位に浮上し、名実ともに「最大の経済パートナー」になる公算が大きくなっている。

 ウラン濃縮活動を続けるイランに対し、国連安全保障理事会は昨年12月以来、二度にわたり制裁決議を採択。これに加え、強硬派の米国はイラン国営の銀行や企業を狙い撃ちにした金融制裁を強化しており、日欧企業はイランでの新規事業を自粛する傾向にある。(共同)

イランへの制裁強化に慎重=対話継続の必要強調−IAEA事務局長
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070902/1188702306
あたりからイラン制裁関係の記事たどれるようにしてますが、やっぱり日欧企業はイランでは自粛傾向だったんですね。
日本関係の記事はここ↓です。
麻生外相:核開発拡大続けば、対イラン関係悪化
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070724/1185290421
アメリカの法案可決は
イラン制裁強化の2法案可決=外国企業の投資をけん制−米下院
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070802/1186064835
ですね。