ナチス地下壕、ネオナチの巣…公開した独ホテルが批判の的

http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070909/erp070909000.htm

 【ベルリン=黒沢潤】ナチス時代に地下壕(ごう)だった地下室を持つドイツ南部のホテルが、一般客らに地下室を安易に公開しているとして、国内で強く批判されている。地下室を神聖視するネオナチの若者らが集まり、ナチス礼賛の落書きをするなど、“ネオナチの巣”と化しているためだ。地元州は地下室の閉鎖を警告、受け入れなければホテルを処分する方針だ。

 このホテルは、独南部オーバーザルツベアグにある「ツム・トゥルケン」。ナチス時代に押収され、地下部分がヒトラーの護衛官用の地下壕とされたが、戦後、一族の元に戻った後に、約2ユーロ(約300円)の入場料で一般公開されてきた。

 しかし最近、ホームページで紹介されると、ネオナチの若者らがロウソクなどを手に参集。地下室でヒトラーを礼賛したり、壁に反ユダヤの落書きを書くようになった。

 地元バイエルン州はこうした中、ホテルに地下室を閉鎖するよう要求。受け入れなければ、刑事訴追を当局に働きかけるとともに、レストラン経営権とアルコール取り扱い権を剥奪(はくだつ)すると警告した。州側は、ホテルそのものの買収も打診している。

 これに対し、ホテル側は州の要求を拒否、今後も公開を続ける意向だ。

 経営者の代理人、ゲアド・リップル氏(62)は産経新聞に対し、「経営者の父はナチスにホテルを押収された際に抵抗し、収容所送りとなった経験があり、他人が口出しすることに抵抗感がある。落書きも毎回消すなど、努力もしている」と話す。ただ、独国内では、「少なくとも地下室に監視カメラを設置したり、人を常駐させるなど、他にやり方があるはず」と批判の声が上がっている。

まぁそんな大したニュースでもないですけどね。