独の爆破未遂犯 イスラム改宗者の衝撃 テロ“すそ野”拡大

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070908-00000069-san-int

 【ベルリン=黒沢潤】ドイツで4日に発覚した大規模爆破テロ未遂事件で逮捕された3人のうち、2人がイスラム教に改宗したドイツ人だったことが欧州に強い衝撃を与えている。テロ活動の“裾野”が広がっていることを意味するためで、独政府だけでなく、欧州連合(EU)も対テロ強化に乗り出した。

 同事件では、独警察当局がさらに約10人を指名手配。国外逃亡のケースもあるという。3人が所属していた「イスラム聖戦連盟」の独支部の規模などは依然、不明だ。

 独国内では、「ムハンマド』や『ムスタファ』(といった典型的なイスラム教徒)ではなく、『フリッツ』や『ダニエル』(といった白人の改宗者)が逮捕された」(独紙)ことに強い衝撃を受けている。

 独国内の昨年のイスラム改宗者は約4000人。これは2005年の4倍に相当する。「(一般のドイツ国民に)イスラム教への不信感が強いため、信者が(布教に向け)一段と結束する」(識者)結果とみられる。

 ドイツはアフガニスタン連邦軍を約3000人派遣している。アフガン人のものとみられる頭蓋骨(ずがいこつ)を同軍兵士がもてあそぶ写真が昨秋、独紙に掲載されたことも、今回の事件を誘発したとみられる。

 欧州では、01年12月に米航空機の爆破を試みた英国人の男や、05年11月にイラクで自爆したベルギー人の女など、改宗者の事件が増えつつある

 欧州委員会のフラティニ副委員長(司法担当)は今回の事件を受け、域内での紛失・盗難爆発物と、飛行機搭乗客のデータベース化を推し進めるよう加盟国に主張。欧州議会では、飛行機内への飲料水持ち込み禁止を緩和する議論が出ているが立ち消えとなりそうだ。

 欧州警察機構(ユーロポール)も独政府に対し、パキスタンのテロ訓練基地への訪問を違法とするよう圧力をかけているほか、独政府もコンピューターのオンライン監視を法制化する構えだ。

テロ容疑者の衝撃というと
<米国>アルバニア系のテロ計画に衝撃 ニュージャージー州
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070514/1179146386
もありましたね。日本は大丈夫だといいんですが。