バイオ燃料用の農産物生産支援、東南アジアに技術指導へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000206-yom-bus_all
読売新聞の方が長いのでそっちの方を
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070911i206.htm

 政府は11日、地球温暖化防止につながるバイオ燃料の生産を、東南アジア諸国が農産物を増産した分で賄えるよう支援する「みどりのクールアジア」計画に着手する方針を固めた。

 東南アジアで食用として栽培が盛んなコメやパームヤシなどがバイオ燃料の原料になる。温暖化対策を強化する先進国が途上国などからバイオ燃料の原料を調達する際、現地の食料事情を圧迫しない取り組みとして、来年7月の北海道洞爺湖サミットで報告する。

 計画では、農林水産省の専門官を産地に派遣して栽培方法を指導し、ガソリン車用のバイオエタノールや、ディーゼル車用のバイオディーゼルの原料になる農産物の収穫量を増やす。日本で開発した収穫量の多い品種の提供や、かんがい用水の整備などを進める。

 バイオ燃料を製造する施設の建設も資金と技術の両面から支援し、製造技術を持っている日本メーカーや、日本国内への輸送網を持つ大手商社などに協力を求める。

 政府は10月中にも、官民合同の調査団を東南アジア諸国に派遣し、支援対象を絞り込む。候補に挙がっているのは、コメの三期作を行うベトナム、サトウキビ、コメ、キャッサバイモなどを栽培するタイ、パームヤシの栽培が盛んなマレーシアとインドネシアなどだ。

 欧米諸国の政府系機関や企業は、人件費などが安いアジア、アフリカからバイオ燃料を調達しようと動き出している。「燃料用の農産物生産が優先され、現地の食料事情が悪化する」(農林水産省幹部)懸念も高まっており、農産物の増産が欠かせない状況となっている。

(2007年9月11日14時35分 読売新聞)

発展途上国、食糧価格高騰の影響で深刻な社会不安に直面
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070908/1189242904
とかあったんで、食糧事情の悪化の懸念はあるでしょうね。