“冷戦期の謎”に幕? 潜水艦事故の資料引き渡し

http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070912/wld070912000.htm

 【モスクワ=遠藤良介】旧ソ連海軍の潜水艦K−129が1968年、ハワイ・オアフ島北西の深海に沈没して乗員98人が死亡した事故に関する米国の資料がこのほど、ロシア極東ウラジオストクにある露太平洋艦隊の戦史博物館に引き渡された。同事故は冷戦期に起きた“謎の事件”の一つで、ロシア側には「K−129は米潜水艦に衝突された」との疑念が根強い。

 ロシアでの報道によれば、K−129は68年2月、核弾頭搭載の巡航ミサイル3発などを装備して極東カムチャツカ半島の某基地を出港、3月8日ごろに消息不明となった。74年に米側がオアフ島北西の水深約5000メートルで同艦を発見、引き上げを試みたが、艦隊が割れて成功しなかった。

 事故原因をめぐり、ロシア側には蓄電池充電の際の爆発など諸説があるものの、多くの専門家は「米海軍の潜水艦が同じころに日本の横須賀基地で補修を受けていた」などとして「米潜水艦の衝突説」を有力視。米側はこれを否定してきた。

 今回、ロシアに引き渡されたのは、74年に米側が行った艦体引き上げ作業に関する資料や、この際に発見された乗組員6人の海上葬儀の模様を収めたビデオ・テープなど。いずれも米中央情報局(CIA)によって「極秘」扱いとされてきたもので歴史的価値は高い。ただ、ロシア側はさらに横須賀で補修を受けた潜水艦の交信記録やK−129の海中写真を米側に求めており、今回の資料引き渡しが問題の決着につながるかは不明だ。

 ロシア軍部は2000年8月、原子力潜水艦クルスクがバレンツ海に沈没して乗員118人が死亡した事故でも「外国の潜水艦との衝突説」を唱え、米英両国に否定されたことがある。

なんだかよく分かりませんが、隠すと言うことは怪しいんでしょうな。