「先住民の権利宣言」採択 国連総会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070915-00000047-san-int

 国連総会は13日、世界に3億7000万人いるとされる先住民族の人権や文化、経済的権利を保護する「先住民族の権利に関する国連宣言」を賛成143、反対4、棄権11で採択した。宣言は案の起草までに20年以上かかっており、潘基文事務総長は「加盟国と先住民が困難な過去に和解した歴史的な瞬間」とコメントした。採決では土地や資源など国内先住民族との間で問題を抱えるカナダ、ニュージーランド、オーストラリア、米国が反対。ロシアやナイジェリアなどが棄権。日本は賛成した。宣言は先住民族に対する差別を禁止。先住民族の自決・自治権や伝統的に所有してきた土地・資源の所有権を認めた。(ニューヨーク 長戸雅子)

同様記事ありますね。
「先住民の権利宣言」国連総会で採択、米豪など4か国反対http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070914-00000512-yom-int

 【ニューヨーク=佐々木良寿】国連総会は13日、世界3億7000万人の先住民の権利保護などをうたった「先住民の権利に関する国連宣言」を賛成143、反対4、棄権11の圧倒的多数で採択した。

 宣言は、先住民の自由と平等、固有の文化、伝統、言語を維持する権利などを確認したうえで、差別や人権侵害を禁じた。また、先住民の自決権や自治権、伝統的に占有してきた土地、資源の所有権を認め、強制移住や土地の収用、強制的な同化などを防ぐための必要措置を取るよう各国政府に求めている。

 宣言に法的拘束力はない。

 宣言は、20年以上にわたって議論されてきたもので、昨年6月にジュネーブの国連人権理事会で採択され、国連総会で採択に向け議論されていた。

国内ではこんな記事がありました。
先住民宣言 北海道ウタリ協会アイヌ権利の章典だ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070915-00000009-maip-pol

会見終了後、笑顔を見せる北海道ウタリ協会の(左から)澤井政敏国際部会長、加藤忠理事長、阿部一司副理事長=札幌市中央区で14日午前11時1分、尾籠章裕撮影

 国連総会が「先住民の権利に関する宣言」を採択したのを受け、北海道ウタリ協会の加藤忠理事長らは14日、札幌市内で会見した。加藤理事長は「宣言に含まれた経済的、社会的権利を政府に求めていく」と話し、アイヌ民族の意見が反映されず、具体的権利が規定されていないと批判があった「アイヌ文化振興法」の改正を政府に求める考えを明らかにした。澤井政敏理事は「宣言は我々の権利の章典だ」と採択を歓迎した。

 加藤理事長は「歴史的出来事であり、先住民族の人権(擁護)進展に大きく寄与する」と評価する一方、政府に対しては「過去140年間、権利を侵害され、苦悩を被った先祖に謝罪してほしい」と話した。

 政府はアイヌ民族先住民族と認めていない。同協会は政府に対して引き続き、先住民族と認めることを要求し、アイヌ民族の権利確保を立法化によって実現するように求めていく。これまでもアイヌ民族が土地を使用する権利や雇用対策、教育や文化政策の推進を政府に求めてきており、引き続きこの要求を継続する。

 宣言が土地や資源の所有権、自治権を認めていることについて、阿部一司副理事長は「私有地となっている土地の返還は求めないが、国や市町村の土地の利用権はある。自治権について日本から分離独立する考えはない」と述べ、柔軟に対応する方針を示した。
【去石信一】

アイヌの問題は考えたこと無かったですが、先住民と認めても無いんですね。