<トルコ>イラク国境の村 クルド人同士が対立、自警団も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071101-00000067-mai-int

PKKが潜伏・活動する山々がすぐ背後に迫る村ギュルムル。住宅に紛れて自警団の監視小屋が設置されている=前田英司撮影

 【ギュルムル(トルコ南東部)前田英司】イラク国境近くのトルコ南東部の山あいに、住民自らが武装して「自警団」を組み、クルド武装組織「クルド労働者党」(PKK)と戦うクルド人の村がある。自警団員は村内各所の見張り小屋でPKKの動きを警戒する一方で、トルコ軍がPKKの掃討作戦を展開する際には、山岳地帯の「案内役」を務めたりもする。PKKを巡る緊張の高まりで、村民からは「村が再びPKKに狙われるのではないか」との不安な声が漏れた。

 イラク国境手前の町シロピから車で約20分。山間部に向かって蛇行する細い道を走り、人口約4000人の村ギュルムルに到着した。建ち並ぶ住宅のすぐ背後に、PKKの潜伏する山々がそびえる。村周辺ではトルコ軍兵士が探知犬を連れ、PKKが地雷などを仕掛けていないか調べていた。

 「我々の社会生活はPKKに破壊され続けてきた」。フィレット・オズデミル村長が村長室で、怒りを抑えるように静かな口調で語り始めた。

 村は94年に初めてPKKに襲われた。家畜約500頭を奪われ、取り戻そうとする村民との間で銃撃戦に発展した。その後、金曜礼拝で混雑するモスク(イスラム礼拝所)にロケット弾が撃ち込まれ、村民5人が死亡する事件が続いた。これを受け、同年中に自警団が設立された。

 自警団は現在、30〜70歳の150人で構成される。トルコ政府が支援として、カラシニコフ銃を提供するほか、団員1人当たり月額550ドルの給料も支給。団員たちは農業や放牧など自らの仕事をするかたわら、PKK襲撃の警戒・監視任務に当たる。村内のあちこちに、住宅に紛れるようにして監視小屋が設けられていた。

 村長によると94年以降、PKKの襲撃で村民45人が犠牲になった。村では石炭が採れ、以前は1日当たりトラック400〜500台分を採掘・販売していたが、PKKにトラックを焼き払われた。村長は「米国が本気で取り組まなければPKK問題はいつまでも終わらない」と話した

 村では自警の効果もあり、01年以降は目立った攻撃はなく、治安を確保してきた。しかし、最近の緊張激化で、村民の間には不安も募っている。過去、PKKに親類5人を殺害されたというアブドル・ケリン・オズデミルさん(55)は「再び村が襲われるのではないか」と警戒していた。

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

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を前も紹介しましたが
p104

ただ、トルコ国民は民族に関係なく、政治や経済などで同等の権利が保障されている。国民のほとんどが民族を意識せずに生活しており、異民族同士の婚姻も進んでいる。世論調査でも都市部を中心に「クルド人だがトルコ国民」という意識の人も多いことがわかっている。

ということですが、PKKのオジャランはトルコ側についたクルド人も容赦なく粛清というべきでしょうか、とにかく標的にしていたらしいので、この記事に書いてあることはある意味当たり前なんですが、オジャランがすでに逮捕されている今、実際どうなのかというのが気になります。

ちょっと前の記事ですが、
トルコ 地元に悲痛な叫び PKK掃討のイラク国境ルポ 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000026-maip-int

イラク入国のため順番待ちの行列を作るトラック。背後に見える山岳地帯がイラク北部だ=ハブル国境門で2007年10月29日、前田英司撮影

 イラク北部を拠点とするクルド武装組織「クルド労働者党」(PKK)の掃討に向け、トルコ軍の越境攻撃が散発的に続く中、両国国境のトルコ側の町ハブルに入った。トルコ国内のクルド人地域とイラク北部のクルド自治区を結ぶ主要な貿易路としてにぎわってきたが、緊張激化を受けイラク側への輸出を中止する企業が出始めている。トルコ側が本格的な軍事作戦や国境閉鎖などに踏み切れば、地域経済に深刻な影響を与えるのは必至だ。「外交的な解決策を見いだしてほしい」。地元からは悲痛な叫びが聞こえてきた。【ハブル(トルコ南東部)前田英司】

 ハブルの国境門から約1キロ手前のトラック待機所の喫茶室で、アリ・ドアンさん(29)が仲間と一緒にゲームに興じていた。門を通過してイラク北部に入るためには5日前後、順番を待たなければならない。待機所のトラックの中で寝泊まりする生活だ。借金して購入したトラックで92年から食料や建設材料を運んでいるが、以前は1回の往復で1500ドルあった給料が、今では750ドルに半減した。「最近の緊張激化で仕事は減っているのに、トラック運転手は余っている。国境が閉鎖されたら羊飼いになるしかない」と嘆いた。

 別のテーブルにいたシャマリ・コルクッドさん(44)は、03年からイラク駐留米軍向けの輸送を請け負っている。イラク北部経由でバグダッドまで車列を組んで走る。途中、目の前のトラックが仕掛け爆弾を踏んで爆発したり、車列にロケット弾が撃ち込まれたりしたこともあった。「危なくても他に仕事がない。家族を養うためには続けるしかない」。あきらめた表情を見せた。

 地元のトラック協会によると、03年まで1日約7000台あった国境門の通行量は、約1000台にまで落ち込んでいる。数家族が共同でトラックを購入し、1台の収入が最大30人の生活を支えていることも珍しくないという。同協会のサデク・チェイタキ理事長は「PKK排除のために痛みを伴うのは仕方ない。しかし、経済制裁の発動は多くの失業者を生む可能性がある。何とか別の解決策を見つけてほしい」と話した。

 PKKは84年に対トルコの武装闘争を始め、戦闘は20年以上に及んでいる。99年にオジャラン党首が逮捕された後、一時は政治路線を強めるかに見えたが、再び暴力を激化させている。

 地元記者の一人は、国境付近の現状について「軍はまだ近隣の部隊を集結させている段階で、特別な事態ではない」という。その一方で、国境門のイラク側では、トルコ国会が越境攻撃を承認した今月17日以降、監視施設が山間部に次々と建てられているといい、「戦闘準備を進めているのはむしろ、イラク側だ」と話した

オジャランが逮捕されて、良いほうに行ったというほど単純じゃないんですね。

しかし「戦闘準備を進めているのはむしろ、イラク側だ」といいますが、イラクのどの勢力なんでしょうか。かなり不思議です。

村長は「米国が本気で取り組まなければPKK問題はいつまでも終わらない」と話したということですが、

イラン情勢総合スレ part6
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5/1187598696/815

815 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/11/01(木) 08:40:17 ID:???

US-made arms found in PKK clashes
http://www.presstv.com/Detail.aspx?id=29348

トルコ軍がBingol州Carliova周辺で境界オペレーション実施中にPKKが残した兵器多数を発見し、その中に米製のM-16機関銃50丁やロケット弾発射筒、爆発物、起爆装置等を見つける。

イランの武器がイラク・アフガンで見つかったとワーワー抜かすくせにテメーはこのザマ!

とかありますね。
大量の銃紛失でイラクに調査団=治安部隊に供与の19万丁−米
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070903/1188825317
とかもありましたが、どうなったんですかね。現地調査するということだったのですが。