貧困層の心を掴んだケニアの携帯会社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071203-00000000-cou-int

ケニアで大成功を収めた携帯会社がある。ボーダフォン傘下のサファリコムだ。同社は、2000年に本格参入後、急激に契約数を伸ばし、現在では800万の契約数を持つ、市場シェア7割の企業となった。

固定電話のインフラが整備されていないことに目をつけた同社は、一般の貧困層をターゲットに利益を伸ばしてきた。成功の一因は、プリペイドカードを使った販売戦略だ。現在、9割の契約者がこの課金法を利用している。国民の約半数が一日1ドル以下で生活している同国の人々は、必要な時に必要な分だけ、という買い方を好む。そこで同社は、50ケニアシリング(約80円)からチャージできる課金法を導入した。

農家向けサービスも始めた。国内各地の市場価格を通知し、どこへ行けば高値で取り引きできるかを教えてくれる。

人々の生活を変えたのは、携帯電子マネーだ。銀行口座を持っていない貧しい人々も、携帯を通じて簡単に送金ができる。同社は、送金手数料5%をとって、利益を上げている。

一方、同社の目下の悩みは、「フラッシング」と呼ばれる通話料逃れの手法。音だけ鳴らしてコールバックを頼む、いわゆる「ワン切り」により、収益が減少することを危惧(きぐ)している。だが、アフリカでは電波使用料が先進国に比べて格安のため、利益率は高い。最大のライバルは、ビールやタバコ業者だ。少ないお金をいかに携帯に使ってもらうかに頭を悩ませているという。
フィナンシャル・タイムズ(UK)より。

ケニアというと
アルカーイダ、ケニア拠点化着々 ソマリアでは失敗
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070514/1179176562
という先入観があったのですが、そういうので物を見てはいけないようです。