【グローバルインタビュー】日本はミクロネシアの伝統の一部2

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/071216/asi0712161102001-n2.htm

 −−日本への期待は?

 「日本政府は来年から駐ミクロネシア大使を常駐させる。これまでは駐フィジー大使が兼務していたが、今後はわが国に常駐する他国の大使同様にあらゆる面で関係強化を図ることができ、歓迎している。日本への期待は環境問題への対応だ。地球温暖化防止京都会議の時のように、引き続き活発に動いてほしい。気候変動はすでにわれわれに影響を与えている。

 わが国としては、日本に代替エネルギー技術を分かち合ってほしい。今後とも通信、交通、貿易の各方面での支援もお願いしたい。日本・ミクロネシア間では海、航空路も確立されている。今後、一層、関係強化を図れるものと考えている。政治的にも関係を強化したい。日本が軍事活動を行わないことはわれわれの求める姿と一致する。私たちは米国と極めて近い関係にあるが、米国は世界で軍事行動を取っている。われわれはある程度のバランスが欲しい。つまり、軍事的に活発な米国と平和的な日本というバランスだ。率直にいって平和的なパートナーを好む。なぜならわれわれは平和国家だからだ」

 −−日本は、今後も地域への影響力を維持できるということだろうか

 「そうだ。日本はもっと影響力を発揮できる。日本の経済がかつてのように好調ではないことは分かってはいるが…」

 −−中国経済の高度長の勢いは感じ取れるか

 「感じている。だが、日本に好感を持つ他の理由は、日本は何に関しても環境に配慮する姿勢が感じられる点にある。私自身が中国を訪問して感じたことだが、日中の環境を比較するなら、両国の空をみれば一目瞭然(りょうぜん)だ」

続く