コソボ独立、EU外相理事会が支持で大筋合意・ロシア反発必至

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071211AT2M1100711122007.html

 【ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)は10日の外相理事会で、セルビアコソボ自治州の独立を支持することで大筋合意した。今年中に最終決定する見込みコソボはEUの支持を得たうえで独立宣言に踏み切るとみられる。独立阻止に動くセルビアを支持するロシアは反発を強めており、EUとロシアの対立が鮮明になりつつある。

 外相理は「コソボに関してはEUが責任を負う」という共同声明を採択。加盟27カ国はキプロスなど一部の小国を除き独立支持で合意した。議長国ポルトガルのアマード外相は「今年中に結論を出す」と、最終調整を急ぐ考えを表明した。独立を巡るセルビアコソボの協議についてEUは14日の首脳会議で「交渉は行き詰まった」という判断を正式に示す方針だ。(20:37)

ちょっと古いですが、セルビアの大統領選が来年1月20日なんですよね。その前に答えを出してしまおうということですかね。コソボに関してはEUが責任を負う」というのは、NATOアメリカを当てにしないという表明なんでしょうね。

追記:
後もうひとつ記事見つけました。こちらはEUは2008/1/20セルビア選挙後まで結論を先送りすると言うように書いてあります。
セルビア大統領選 来月20日に実施(12/14 08:04)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/65774.html

 【ウィーン13日石井群也】旧ユーゴスラビア連邦の中心国、セルビアの議会は十二日、大統領選を来年一月二十日に実施すると発表した

 国連暫定統治下にある領内のコソボ自治州の独立問題が最大の争点になる見込みで、米欧が支持する民主派の現職タディッチ大統領、極右民族派ニコリッチ氏のほか、保守派候補らが出馬を検討している。過半数を獲得する候補がいなければ、二月三日に決選投票が行われる。

 欧州連合(EU)はコソボに対する国家承認について、大統領選への影響を避けるため、大統領選後まで結論を先送りする方向で調整している。EUのレーン拡大担当委員は十三日、フィンランド紙に対し「コソボ問題の最終解決は早春まで延期されるだろう」との見通しを示した。

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どちらになるのか全く分かりません。上は議長国ポルトガル外相、下はEU拡大担当委員の発言という事で意見が違うということはありえるのでしょうが。