<海上迎撃ミサイル>整備に1兆円 費用対効果で議論

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000164-mai-pol

 米ハワイ沖での海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の実験成功を受け、政府は既に実戦配備した地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)と連動させるミサイル防衛(MD)システムの本格的な運用段階に入る。顕在化する北朝鮮弾道ミサイルの脅威に対処するため、2012年度までに8000億〜1兆円もの整備費用がかかるとされ、次世代MD整備にはさらに莫大(ばくだい)な費用が必要となる。厳しい財政事情の中、費用対効果を求める議論が一段と高まりそうだ。

 「効果や人命を救うことを費用で測れるのか。『こんなに高い』と言うだけでは不正確で感情的になりやすい」。石破茂防衛相は記者会見で、高額批判に不快感を示した。

 防衛相の念頭には、北朝鮮による弾道ミサイルの脅威がある。98年に北朝鮮が日本上空を越す長距離弾道ミサイルテポドン」を発射した。防衛庁(当時)はMD研究を始めたばかりで、導入の動きが加速した。

 防衛省によると、予算規模は迎撃ミサイル「配備元年」となる今年度の1863億円がピークとなる。12年度まで今年度を下回る予算で推移する見通しという。

 日米両国は次世代型SM3を共同開発し、14年度までに完成させる方針だ。次世代型の量産開発は未定だが、仮に導入することになれば、財政負担は一層重くなる。ハワイ沖で試射したミサイルの値段は1発約20億円の米国製。防衛産業界からも「巨額のMD予算だが、国内の防衛産業にはメリットがない。政府は将来像を示していない」(関係者)などの声も聞かれる。【田所柳子】

分かっちゃいるけど高いですね。軍産複合体かと考えるとちょっと怖いですが、中国という言葉は出てこないんですね。中国刺激するとヤバイんでしょうね。