2003年以降もイラン核開発継続 反体制派 米NIE報告に反論

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071213-00000100-san-int

 イランの反体制組織、国民抵抗評議会(NCR)元幹部、アリレザ・ジャファルザデ氏は11日、ワシントン市内で記者会見し、イランが2003年に核兵器開発を中断したものの、翌04年には再開したと述べ、03年に中断した後、再開されていないとする米国家情報評価(NIE)の報告に反論した。

 同氏はNIEについて「正しい部分と不正確な部分がある。03年に中断されたものの、その後は施設が分散され、(地下などで)隠れて作業が行われている」と述べた。核兵器の弾頭化に向けた開発も04年以降継続されているとした。(ワシントン 有元隆志)

「イラン核開発計画中断」 米報告書「03年秋に」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071204/1196775826
へ真っ向から反対しているわけですね。国民抵抗評議会の情報ってどれくらい信用できるのかなと調べててこの記事を取り上げるのが遅れましたが、米報告書「03年秋に」ということですが、ちょうどその
2003/10
イラン中部に秘密のウラン濃縮関連施設 反体制派が発表
http://www.asahi.com/international/update/1014/011.html

 イランの反体制派「イラン抵抗国民会議」(NCRI)は14日、ウィーンで記者会見を開き、イランが中部の都市イスファハンの東15キロに、国際原子力機関IAEA)に申告していない、ウラン濃縮関連の秘密施設を持っていると発表した。ウラン濃縮に使われる遠心分離器の試験施設だという。

 同国民会議は、昨年8月に、ナタンズのウラン濃縮施設、アラクの重水生産施設など、イランの大規模核施設の存在を公表した。米政府はこれを確認する形で、イランの核計画に対する疑惑を強めてきた。イラン政府は、秘密の核施設は存在しないと主張している。
(10/14 22:02)

いまざっとググったところイスファハンの濃縮施設はあったのか良く分かりませんでしたが、ナタンズ(ナタンツ)の濃縮施設、アラク重水炉は「イラン抵抗国民会議」の言うとおりあったようですね。
2004/03には、同じ人らしき発言が取り上げられてました。
イラン指導部、核兵器の製造を引き続き模索=亡命者(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040310-00000144-reu-int

 3月9日、NCRIのスポークスマンだった、亡命者のAlireza Jafarzadeh氏が、イラン指導部が核兵器の製造を引き続き模索していることを明らかに。昨年6月撮影(2004年 ロイター/Herwig Prammer)

 [ウィーン 9日 ロイター] 過去にイランの核に関する重要機密を公表した亡命者が、イラン指導部が最近、「いかなる代償を払っても」核兵器製造を模索することと、秘密施設でウランを濃縮することを決定した、と指摘した。

 この人物は、イランの反体制派組織、イラン国民抵抗評議会(NCRI)のスポークスマンだったAlireza Jafarzadeh氏。2002年8月には、イランのナタンツに隠されたウラン濃縮施設が存在するほか、アラクには重水炉がある、と明らかにしていた。

 同氏は新たな情報について(前回と)同様に、「内情に詳しいイランの複数筋」から入手したと説明している。

 さらに、パキスタンで核の父と呼ばれるカーン博士が、イランとリビア朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)に核関連機密を漏洩したと認めた後、ハメネイ師を含むイランの最高指導部が会議を開いた、とも述べた。(ロイター)[3月10日12時59分更新]

イラクでは亡命者の情報を元にして(トレーラー式生物兵器製造所でしたっけ?)全くデタラメだったという結果になったので、一応亡命者の情報は気をつけるべきだと思います。

まぁアメリカがどう思ってるかは別として、とにかく単なる濃縮でなく核兵器の製造かどうかが重要だと僕は思うわけですが、核兵器計画が2003年秋以降あったかどうかまでは、無いとする米国家情報評価と、あるとする国民抵抗評議会(NCR)のアリレザ・ジャファルザデ氏どちらが正しいかまでは分かりませんでした。これも今後に注目と言うことで。