イラクに流入のアルカイダ戦闘員、リビア人が増加 米報告

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200712210001.html

バグダッド(CNN) イラクで国際テロ組織アルカイダの戦闘に加わっている外国人の中で、リビア出身の若者らが占める割合が高くなっていることが、米陸軍士官学校の研究チームによる報告書で明らかになった。

報告書は、シリア国境に近いイラク北部シンジャル地区で9月に押収されたアルカイダの文書を分析した内容。文書には、06年8月から07年8月までにイラクに入国した外国人戦闘員595人の身元が記載されていた。

まとめによると、このうち244人(41・0%)は、従来多数を占めていたサウジアラビア人。リビア人はこれに続く112人(18・8%)だった。過去の研究では、外国人戦闘員のうちリビア人が占める割合はわずか4%程度とみられていた。戦闘員はこのほか、シリア、イエメン、モロッコ、ジョーダンからも流入している。

リビア人戦闘員は今年5月ごろから急増したとみられる。その多くが同国北東部出身で、シリア経由で入国している。参加する攻撃の種類としては、「自爆テロ」が目立っているという。

報告書はリビア人急増の要因として、同国の武装組織リビアイスラム戦闘集団(LIFG)がアルカイダとの協力関係を深めたことを挙げている。LIFGは11月、正式にアルカイダ傘下に入った

報告書はまた、職業が明記された外国人戦闘員157人のうち、約43%を「学生」が占めていることや、戦闘員の平均年齢が24−25歳と比較的若いことを指摘。「若い世代が新たに戦闘に加わっていることが特に懸念される」としている。

イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織↓でしょうか
サハラ南縁部に活動拡大=アルカイダの動き懸念−米国務副長官
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070518/1179490522
これは新しい展開ですね。

追記:
各国の人数が入っている記事を見つけました。
イラク流入のアルカーイダ サウジ、リビアの20代“主力”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071224-00000052-san-int

 【ワシントン=有元隆志】イラク自爆テロ攻撃などを行う国際テロ組織アルカーイダのメンバーは、サウジアラビアリビアから来た20代の若者が多いことが、23日までに米陸軍士官学校対テロセンターの調べで明らかになった。

 報告書によると、全体の4割(244人)がサウジアラビアからで、リビア(112人)、シリア(49人)、イエメン(48人)、アルジェリア(43人)と続く

 同センターでは2006年8月から07年8月までの期間、イラクに入ってきた外国人テロリスト約600人を対象に、多国籍軍などが押収した資料などを基に調べた。

 特にリビアの割合が増えており、報告書ではリビアイスラム武装勢力がアルカーイダとの協力を深めていることと関係があるのではないかとしている。

 これらの外国人テロリストは自爆テロ多国籍軍との戦いに参加するために、主にシリアからイラクへ入ってきている。

 平均年齢は約24歳で、なかには15歳の少年もいた。報告書では若い世代が参加していることについて、「アルカーイダが多くの若者を引きつける存在である限りは、世界の安全保障にとって重大な脅威だ」と警告。学生も多く参加しており、報告書では「大学がアルカーイダの重要なリクルート先になっている」と指摘した。

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テロの原因は貧困だという見方をする人も多いですが、大学までいけるならそんなに貧しくは無いんでしょうね。あと学生がテロに走るということは、実際には学がある人が絶望してテロを行うという事なんでしょうか。たしか中東では近代的な学問で使うような用語が無いから、大学の授業は英語で行うという話だった気がします。英語が出来るのなら欧米の人と変わらない情報のやり取りが出来るはずですが、それでも対話よりテロを選んでしまうんですね。。。