「わたしは敵ではない」と武装勢力幹部=生前のブット氏にメッセージ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071230-00000058-jij-int

 【イスラマバード30日時事】「敵が誰なのか見極めて。わたしはあなたの敵ではない」−。27日に暗殺されたパキスタンのブット元首相が最近、政府が暗殺に関与したと主張するイスラム武装勢力指導者からこうしたメッセージを2度、受け取っていたと30日付のパキスタン紙ニューズが報じた。

 元首相スポークスマンのババル氏の話として伝えた。メッセージを送ったのは対アフガニスタン国境の部族地域・南ワジリスタン地区の部族幹部で武装勢力指導者のバイトゥッラー・メフスード容疑者。政府当局にテロ組織アルカイダとのつながりを指摘される同容疑者は、使者を介して伝えたメッセージの中で「わたしはワジリスタンの外では戦う手段を持っていないし、将来、ブット氏を攻撃する計画も一切ない」と強調したという。

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なぜ生前にはニュースにならなかったのか不思議と言えば不思議ですが。
アルカイダ「犯行声明」を捜査とFBI、ブット元首相暗殺
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071228/1198835452

2007/10/19
パキスタン元首相狙って自爆テロ 139人死亡と報
では、

アフガニスタンとの国境地帯に潜伏するイスラム原理主義タリバーンのベトゥラ・メスード司令官は、地元メディアに「親米派のブットは受け入れられない」と自爆テロを予告。

とありましたが、名前微妙に違いますが、同じ人じゃないんですかね。どうもよく分かりません。

追記:
と思ったらこんな記事も
ブット氏暗殺 アルカーイダ関与?通話 武装勢力幹部祝意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071230-00000036-san-int

 ■「勇敢な少年たち」と称賛

 【イスラマバード=菅沢崇】ブット元首相暗殺に国際テロ組織アルカーイダが関与したことを示すものとして、パキスタン内務省が公表した電話の通話記録は、アルカーイダ、アフガニスタンの旧政権タリバンと関係が深いとされる武装勢力幹部らによるものだった。同省は幹部の関与も指摘している。ただ、この幹部の電話の相手や、会話の中で実行犯として登場する「勇敢な少年たち」が、アルカーイダである根拠は示してはいない。

 この幹部はアフガニスタン国境に近い北西部の部族地域、南ワジリスタン地区の武装勢力を率いるバイトゥッラー・メフスード司令官。内務省のチーマ報道官は、ブット氏暗殺後にメフスード司令官が、暗殺に関与したとみられる「シャヒブ」という人物に電話をかけ、祝意などを伝えた内容を、治安当局が傍受したと説明した。

 通話記録によると、暗殺の現場には武装勢力の仲間3人がおり、このうち2人が暗殺を実行したという。メフスード司令官は「彼女(=ブット元首相)を殺したのは本当に勇敢な少年たちだ」と述べた。

 これに対し、メフスード司令官の報道官は29日、「部族には独自の習慣があり、われわれは女性に危害を加えない」と、内務省の見解を強く否定した。ロイター通信に答えた。

 ブット氏暗殺による暴動は29日もラワルピンディや北西辺境州のペシャワルなどで発生し、警察は催涙弾などを使用した。東部ラホールではムシャラフ大統領に抗議する集会に1万人が集まった。また、南部シンド州のハイデラバードでは、治安部隊の発砲などにより計3人の死者が出た。

 内務省によると、暴動によるこれまでの死者数は計38人で、損害は数千万ドルにのぼる。暴動の拡大を受けムシャラフ大統領は、断固とした措置をとるよう軍や治安当局に指示した。

 大統領はまた、与党幹部との会談で、来月8日の総選挙を予定通り実施するかどうかは、ブット氏が総裁のパキスタン人民党(PPP)の対応を見極めてから判断すると語った。PPPは30日に選挙への参加問題を協議する。シンド州などでは選挙事務所が襲撃されており、選挙管理委員会も緊急会議を31日に開く。

 一方、ブット氏の夫であるアシフ・ザルダリ氏は英BBCラジオとのインタビューで、ブット氏が死に備え残した、PPPの将来などを記した遺書を30日に公表するとしている。シャリフ元首相は南部ラルカナを訪れ、ブット氏の霊廟(れいびょう)で献花した。

正直誰が信じられるのか分かりません。