ブット元首相暗殺、アル・カーイダ関与説に米政府が疑念(+その他)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080102-00000111-yom-int
読売新聞も記事一緒かな。記事はYahooから
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080102i111.htm
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe8800/news/20080102i111.htm

 【ワシントン=宮崎健雄】2日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、パキスタンのブット元首相の暗殺が国際テロ組織アル・カーイダの関与によるものとする同国政府の主張について、米政府が納得しておらず、欧米などの捜査当局を調査に加えるよう非公式に求めていると報じた。

 複数の米政府当局者が明らかにした。米国務省のある高官は、パキスタン政府が示した証拠が傍受記録だけだったことについて、「我々が判断するには、たとえ断片としても、もっと多くの情報が必要だ」と述べた。また、米政府は、パキスタンから完全な捜査情報を得ていないという。

傍受記録はこちら↓が詳しかったです。
「本当に勇敢な少年らだ」メフスード司令官の通話記録
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071230/1198968594

暗殺未遂で終わった、2007/10/19の後も
ブット氏暗殺未遂、内相が海外からの捜査支援を拒否
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071023/1193141605
で、拒否してましたから、海外からの捜査支援は受けたくないんでしょうね。「なぜか?」と言えば色々あるんでしょうけど。

それに完全な捜査情報は得られないでしょうね。そもそも死因解明の検死解剖が行われていないようですから。

警察が検視阻止と、署長が反論 ブット元首相暗殺事件
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200801010022.html

ラワルピンディ(CNN) パキスタンのブット元首相暗殺で、事件後に元首相が運び込まれたラワルピンディの病院の弁護士は31日、地元警察が医師による死因解明の検視解剖を阻止したとの事実を明らかにした

これに対し地元警察の署長は検視を勧めたが、元首相の夫のザルダリ氏が反対したため実施されなかったと主張が食い違っている。この病院はラワルピンディ総合病院で元首相の死亡を宣言していた。

元首相の死因については、ブット氏側と政府側の説明が対立している内務省報道官は事件から1日後の28日の会見で、死因は頭蓋骨の骨折と説明。自爆テロの爆風で乗っていた車両のサンルーフのレバーに頭部を強く打ち付けたためと述べていた。

内務省は当初、テロ実行犯の銃撃が死因と説明。この後は、自爆攻撃の破片を受けたのが死因と訂正していた。

しかし、事件発生直後に元首相の遺体をふき清めた側近は29日、頭部に銃弾痕があったと証言。この女性側近は元首相率いていた野党、パキスタン人民党議会派のシェリー・レーマン氏で事件時、車両では元首相の背後にいた。

レーマン氏によると、出血する元首相を病院に搬送。遺体をふいた時、銃弾痕が明らかに見てとれたという。ブット氏は銃弾の直撃を受けていないとする内務省の主張を「虚偽」とし、暗殺事件の責任を免れようとするまやかしの言動と糾弾していた。

また、31日には事件発生をとらえた新たなビデオ映像の存在が分かり、元首相は銃撃で死亡したことを印象づける場面が含まれていた

これ死因明らかになることあるんですかね。

しかし、まじめに捜査しようという感じは見せてますね。
犯人の有力情報提供に報奨金を発表、ブット元首相暗殺
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200801020022.html

イスラマバード――パキスタンのブット元首相の暗殺事件で、同国政府は1日、銃撃犯、自爆テロ犯に関する有力情報の提供者に16万2千米ドル(約1810万円)相当の報奨金を提供するとの広告を新聞などに掲載した。

銃撃犯とみられる人物や頭部が切断された自爆犯のビデオ画像の写真も付けている。

暗殺犯では、内務省が一時、アフガニスタンとの国境に近い北西部の部族地域、南ワジリスタン地区で武装勢力を率いるベイトラ・メスード司令官が主要な容疑者として発表。しかし、同司令官の側近は直後に関与を否定していた。

まぁ真相が明らかになることが、ブット氏に対する数少ない供養になるんでしょうけど。

こちら↓に画像や動画へのリンクがあります。
暗いニュースリンクさん
パキスタン・ブット元首相暗殺事件:早々に暴かれた隠蔽工作
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2008/01/post_0064.html