<ライス米国務長官>リビア外相と会談 関係改善を印象付け

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080104-00000022-mai-int

 【ワシントン笠原敏彦】ライス米国務長官は3日、国務省リビアのシャルガム外相と会談し、リビア非常任理事国(08〜09年)を務める国連安保理での協力強化などについて協議した。リビア外相のワシントン訪問は1972年以来ほぼ35年ぶりで、リビア大量破壊兵器開発放棄などを受けた国交正常化(06年)以来進む関係改善を印象付けた。

 マコーマック国務省報道官によると、ライス長官は会談で「リビア安保理で米国と緊密に協力する」よう要請。2国間関係やリビアの社会改革などの問題以外にも、リビアが影響力を持つスーダンダルフール紛争への対応や対テロ戦争での協力などについて協議した模様だ。

 米国は06年にリビアテロ支援国家指定を解除し、関係を完全に正常化。その後、関係強化が進み、米紙ワシントン・ポストによると、両国間の06年の貿易総額はリビアから米国への石油輸出を中心に30億ドル(約3300億円)に達した。

 一方で、リビアが約束したパンナム機爆破事件(88年)の遺族への補償金支払いを完全には履行していないため、米議会は駐リビア大使の使命承認手続きを留保するなどし、両国間には懸案も残されている。

 シャルガム外相はライス長官のほか、イングランド国防副長官やチャートフ国土安全保障長官らとも会談する予定。

ダルフールの記事では以前こういうの↓がありました。
ダルフール和平協議開く=主要反政府組織は不参加−リビア
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071028/1193543855
なかなかうまく行かないようです。

リビア安保理に関しては朝日新聞に記事がありました。議長国だそうで。
国際社会復帰に意欲 リビア、議長国に就任 新安保理
http://www.asahi.com/international/update/0104/TKY200801040032.html

 国連安全保障理事会は3日、新非常任理事国5カ国を迎えて08年の初会合を開いた。30年以上ぶりに議長国となったリビアのエタルヒ国連大使は記者会見し、「10年もの間、安保理制裁下にあった我々にとって、安保理に復帰できたことは非常に重要だ」と語り、国際社会の信頼回復に意気込みを見せた。

 リビアは76〜77年にかけて非常任理事国を務めたが、その後反欧米色を強めて国際社会から孤立。88年の米パンナム機爆破事件などを受け、92〜03年にかけては安保理経済制裁下に置かれていた。03年に大量破壊兵器開発の放棄を発表し、米国も06年に「テロ支援国家」指定を解除。今回の非常任理事国入りは、国際社会との全面的な関係改善の証しと見られていた。

 一方、エタルヒ大使はイランのウラン濃縮活動継続に伴い、米欧が検討している追加制裁については、核の平和利用の権利に理解を示した上で、「制裁に苦しんだ当事者として難しい立場だ」と慎重な姿勢を見せた。

しかし一方リビアにはこういう↓記事もあるんですよね。
イラク流入アルカイダ戦闘員、リビア人が増加 米報告
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071221/1198243543
こういう問題を置いといて政府だけで仲良く出来ますかね。

現場発:アフリカからイタリア…地中海密航、続々 安住の地、遠く
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071231/1199065313
の下に追記しときましたけど
<イタリア>リビアと合同で海上巡視…死者続出、密航防止へ
でイタリアとリビアは合同で地中海の密航を取り締まるらしいですね。国際社会とリビアの関係改善は、ここら辺と関係あるんでしょうか。