インド警察、北京五輪反対のチベット難民100人を逮捕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080313-00000033-yom-int
読売新聞の方が長いので。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080313-OYT1T00511.htm

 【ニューデリー=永田和男】インド北部ヒマチャルプラデシュ州の警察当局は13日、中国のベット政策に抗議し、北京五輪開催に反対してデモ行進を続けるチベット難民や人権活動家計約100人を逮捕した。

 州当局は「逮捕は中央政府の指示によるもの」としており、対中関係改善機運の維持を優先するインド政府の強い意向が働いたものと見られる。

 逮捕されたのは、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の亡命政府が置かれるダラムサラを10日出発した一行。13日朝、ダラムサラの南約50キロのデーラで警官隊に取り囲まれ、車両に押し込まれて連行された。警察は10日以降、再三、行進を中止するよう警告していた。

 行進は、チベット独立を求める5団体が主催し、五輪期間をはさんで今後6か月間、インド各地を歩くほか、中国国境を越えてチベット自治区のラサ行きを目指すとしていた。

 インド政府は、シン首相が1月の訪中で戦略的協力関係強化を目指す共同文書に調印するなど、対中関係進展を急ぐ一方、1959年から国内に亡命するダライ・ラマについては、「インドを足場に反中国活動をしないと約束している客人」(メノン外務次官)として、五輪を前にした亡命政府や関係団体の活動に警戒を強めていた。

 行進主催の各団体は逮捕を受け、インド政府に抗議するとともに、別のメンバーが今後、行進を続けるとする声明を発表した。
(2008年3月13日18時46分 読売新聞)

亡命チベット人団体、反五輪デモを計画
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080108/1199800618
の続報ですね(↑地図もあります。)。

ダライ・ラマ14世は中国からの完全な独立よりも部分的な自治権の獲得を要求。亡命チベット人に対し、ハンガーストライキなどの過激な抗議活動を行わないよう呼び掛けている。

とありましたが、どうなるんでしょう。頑張って欲しいところではありますが、現実は厳しそうです。

亡命チベット人100人を拘束=「帰郷」行進を阻止−インド当局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080313-00000103-jij-int

 【ニューデリー13日時事】インド北部ヒマチャルプラデシュ州のダラムサラ近郊で13日、中国政府への抗議デモを行っていた亡命チベット人のグループ約100人が警察に身柄を拘束された。

 このグループは、今年がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世のインド亡命から49周年を迎えたのに合わせ、首都ニューデリーなどを回り、北東部シッキム州のヒマラヤ山脈ナトゥラ峠から中国チベット自治区への「帰郷」行進を計画。10日に拠点のダラムサラを出発していた。

 警察によれば、グループは約50キロ進んだところで拘束された。 

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朝日新聞にも同様記事ありますね。
反中国デモでチベット人100人逮捕 インド
http://www.asahi.com/international/update/0313/TKY200803130381.html

 インド北部ヒマチャルプラデシュ州で13日、中国のチベット政策に抗議してデモ行進をしていたチベット人活動家のグループ約100人が警察に逮捕された。グループはデモを続けるとしており、今後、行動が激化する可能性もある。

 AP通信などによると、活動家らは国際社会の関心が中国に向く北京五輪前に中国チベット自治区ラサに到着することを目指し、10日、同州ダラムサラを出発。ダラムサラのあるカングラ県から抜けようとしたところで逮捕された。

 インド政府は亡命チベット人による反中国の政治活動を認めておらず、警察は同県から離れないように警告していた。

 チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世は59年のチベット動乱でインドへ亡命。60年にダラムサラに亡命政府を置いた。インド各地には難民となった計10万人のチベット人が暮らしている。