<トルコ>イスラム系与党・AKPの解党訴え受理 憲法裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080331-00000158-mai-int

 【エルサレム前田英司】トルコからの報道によると、トルコ検察当局が憲法裁判所に対し、国是の政教分離を侵しているとしてイスラム系の与党・公正発展党(AKP)の解党などを求めて提訴。憲法裁は31日、これを受理した。今後の審理は長期化するとみられるが、AKPと世俗派の対立が先鋭化するのは必至で、政局が流動化する恐れもある。

 検察当局は3月14日に憲法裁に提訴。AKPが世俗主義を破棄し、国家のイスラム化を進めようとしていると主張し、AKPの解党と、同党出身のエルドアン首相やギュル大統領ら71人に対する5年間の政治活動の禁止を求めた。

 AKP側は「我々は原理主義政党ではない。提訴は(選挙で示された)国民の意思に反している」(エルドアン首相)と反論している。

訴えの内容も、AKPの公約ちょっと詳しく調べられませんが、
2008/02
トルコ:イスラム女性のスカーフ学内着用を容認
http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2008/02/10/20080211k0000m030031000c.html

 【エルサレム前田英司】トルコ国会は9日、イスラム教徒の女性が頭にかぶるスカーフの大学構内での着用を認める憲法修正案を、賛成多数で承認した。イスラム系与党主導の政府は、スカーフ着用を「個人の自由」と定義し、修正に政治的意図はないと強調している。これに対し、世俗派の野党は国家の「イスラム化」につながると反発し、修正無効を憲法裁判所に訴える準備を始めた。昨年の国会混乱の引き金となったスカーフ問題が再び、「宗教対世俗」の対立に火をつけた形だ。

 憲法修正案は、与党・公正発展党(AKP)と右派の野党・民族主義者行動党(MHP)が提出した。国会承認に続き、ギュル大統領も近く承認する方針で、高等教育法を同様に修正後、発効する。

 世俗派はスカーフ容認が「個人の自由」にとどまらず、着用を強制する事態に発展しかねないと警戒している。首都アンカラの国会周辺では9日、市民ら数万人が集まり、憲法修正に反対する抗議デモを繰り広げた。

 トルコは国民の99%がイスラム教徒ながら、徹底した政教分離世俗主義を国是としている。スカーフを急進的なイスラムの象徴と位置付け、これまで大学など公的施設での着用を禁じてきた。スカーフが着用できないことから大学進学をあきらめたり、外国留学を選択する女性も多く、今回の憲法修正は学生に限って着用を容認。世俗派の反発に一定の配慮を見せている。

 AKPは以前からスカーフ着用容認を「公約」しており、支持者の圧力も強まっていた。昨年7月の総選挙での圧勝で国会議長、大統領、首相の要職をすべて掌握し、今回の憲法修正につなげた。エルドアン首相は9日、「国会の決定は尊重せねばならない」と自信を見せた。

毎日新聞 2008年2月10日 19時15分(最終更新 2月10日 19時22分)

ということのようですね。