大統領選の決戦投票実施で国連の介入要請、ジンバブエ野党+注目する中国

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200804050023.html

ハラレ――3月29日に大統領選を実施し公式開票結果の発表が異例に遅れているアフリカ南部のジンバブエ情勢で、最大野党「民主変革運動(MDC)」は5日、決戦投票に絡み街頭で流血の惨事が起きる前に国連に対し介入を要請した。

長期独裁政権を敷き5期目を目指すムガベ大統領(84)率いる与党、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)による野党や支持者弾圧を警戒しての要請となっている。国連の介入で決戦投票の円滑な実施を促している。

決戦投票は、公式の開票結果の発表から21日以内の実施が決められている。

ツァンギライ議長を擁立した野党は大統領選で、独自の集計結果に基づき勝利を宣言。しかし、独立系の選挙調査団体は与野党候補の得票率はいずれも過半数に達せず、決戦投票と予想している。

大統領選と同時に実施した下院選では、ZANU―PFの獲得議席数が過半数を割り込み、大統領選でもムガベ氏敗退の可能性が強まっている。

与党は4日、ムガベ大統領は決選投票に臨む準備があるとの立場を表明。一方で、与党は政府の治安部隊に野党事務所を強制捜査させるなど締め付けを強めている。野党は一部党員を標的にした動きで、大統領選を受けたムガベ政権の弾圧の開始と反発している。

ジンバブエネタもあちこちで報じられてるでしょうから、めずらしめのをもう一本。

中国、ジンバブエ政権と太いパイプ 選挙に強い関心
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080402-00000963-san-int

 【北京=矢板明夫】中国のメディアはジンバブエの大統領選挙に高い関心を持ち、連日最新情勢を詳しく伝えている。これまでに10回以上の訪中経験を持つ盟友のムガベ大統領が落選すれば、中国にとってアフリカ南部における影響力の後退を意味し、大きな痛手になるからだ。

 中国メディアの報道などによれば、中国は1980年に独立したジンバブエを最初に承認した国の一つ。それ以後、両国間の交流は順調に発展。87年にムガベ大統領が就任し、中国との関係はさらに接近した。大統領は独立運動を指導していた時代から毛沢東思想を信奉。若いころに約10年間投獄されたが、その間、「毛沢東選集」を繰り返し読んだという。

 2002年、大統領が白人の農園を強制収用し、野党を弾圧したことなどを理由に、欧米諸国から経済制裁を受けた。四面楚歌(そか)の中、中国だけが支援の手を差し伸べ続け経済交流を拡大させた。ジンバブエからクロム、銅などの天然資源を輸入し繊維製品、医薬品などを輸出した。二国間の貿易額は01年に約1億4000万ドルだったが、07年には約3億4000万ドルに増えた。今年1月にはジンバブエの経済混乱を受け、中国は5000トンの緊急食料援助を行った。

 ジンバブエと強固な関係を維持してきた中国は、豊富な天然資源の安定した供給源を確保した。同時にアフリカ南部で影響力を保ち、台湾と国交のある同地域の国を牽制(けんせい)するなど、政治的な意味合いもあるといわれる。

 ムガベ大統領の汚職疑惑などについて、中国紙も外電を引用する形で報じているが、大統領に好意的な記事も多い。29日付の「広州日報」(電子版)は「西側社会はムガベ大統領をアフリカの旧式独裁者とみているが、多くのアフリカ人民からみれば、彼は西側植民地主義者と勇敢に戦いジンバブエを独立に導いた英雄だ」と高く評価している。

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台湾、アフリカと初のフォーラム
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070912/1189611024
とかあったんで台湾とのアフリカの関係は確かにあるんでしょう。