チベットは「重大な人権問題」=北京大で講演−豪首相

htp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080409-00000132-jij-int

 【北京9日時事】中国を訪問しているオーストラリアのラッド首相は9日、名門・北京大学で講演した。AFP通信によると、同首相はチベット問題について「中国政府は重大な人権問題があることを認識する必要がある」と述べ、対話による解決を促した。

 得意の中国語で講演した親中派」のラッド首相だが、自国世論にも配慮し、チベット暴動に対する態度を示したとみられる。一方、新華社電は、同首相が「北京五輪は中国が国際社会と接触を続ける上で極めて重要だ」と述べ、暴動を受け五輪開会式をボイコットする動きに「賛成しない」と明言したと強調して伝えた。

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オーストラリア首相の訪中は朝日新聞の人民日報ぐらいしか見てないような気がしましたが、この豪首相の発言は驚きました。

AFPなんか見ると本当に中国に友好的な感じです。
豪首相、北京大学で中国語のスピーチを披露
* 2008年04月09日 20:29 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/article/politics/2375801/2812643

【4月9日 AFP】オーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相は9日、中国の北京大学(Beijing University)で講演し、チベット(Tibet)自治区での人権侵害や真の友好関係について語り、学生らに好評を博した。

  大学で中国語、中国史、中国文学を専攻し、1980年代には外交官として北京に駐在したラッド首相。外国の首脳としては前例のない、流ちょうな中国語のスピーチで学生を驚かせ、中国の歴史や文化について冗談を言い、会場を沸かせた。

 ラッド首相は「チベットでの重大な人権問題」にも言及。首相を招いた温家宝(Wen Jiabao)首相や胡錦涛(Hu Jintao)国家主席の怒りを招きかねないこの発言にも、学生たちは動揺を見せず、むしろ大多数がチベット暴動の解決には平和的な対処と対話が最善だというラッド首相の見解に同意を示した。チベット問題をめぐってはおよそ1か月近くにわたり中国共産党指導部に世界の注目が集まっている。

 環境科学を学ぶ大学院生は首相の演説の後、「彼の意見に賛成だ。チベット問題は武力ではなく対話を通じて解決しなければならない。これが正しい答えだ」と話した。

 演説では数々の微妙な問題に触れたラッド首相だが、中国の伝統にのっとった「慎み深くも困難な助言を行う」友人になりたいとの意向を示し、称賛を得た。

 法学部の1年生は「首相の中国語はとても素晴らしかった」とし「中国の歴史と文化をよく理解している」と述べた。

 また、書道が非常に苦手であることと、初期の中国語の授業では毛沢東思想の「階級闘争」を学んだことを明かし、会場の笑いを誘った。(c)AFP

まぁ最初に暴力があったと言う時点でというか、その前から人権問題がある時点で、いまさら平和的と言っても遅い気がしますが。中国人も好意的な人からの意見だと素直に聞けるんですかね。

しかし相変わらず外国報道陣への直訴はあるようですね。

チベットに人権なし」と直訴=甘粛でも僧侶が報道陣に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080409-00000130-jij-int

 【北京9日時事】チベット仏教僧侶らの抗議行動が起きた中国甘粛夏河県のラプラン寺で9日、取材中の外国報道陣に対して約15人の僧侶が「チベットには人権がない」などと訴える騒ぎがあった。

 この取材は安定回復を印象づけるため中国政府が組織した。チベット自治区ラサの取材でも3月27日、ジョカン寺(大昭寺)の若手僧侶が報道陣に直訴している。

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