IMF、アフリカ諸国など食料価格高騰受けた金融支援拡大で協議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000086-reu-int

 4月24日、国際通貨基金IMF)のマスード・アーメド報道官、高騰する食料価格の影響を受けている主としてアフリカ諸国など10カ国の政府と、IMFによる金融支援の拡大について協議していることを明らかにした。昨年9月撮影(2008年 ロイター/Kevin Lamarque)

 [ワシントン 24日 ロイター] 国際通貨基金IMF)のマスード・アーメド報道官は24日、高騰する食料価格の影響を受けている主としてアフリカ諸国など10カ国の政府と、IMFによる金融支援の拡大について協議していることを明らかにした。

 同10カ国にはマリ、カメルーンマダガスカルが含まれるという。

 同報道官は定例記者会見で「食料価格上昇に伴うコストをカバーする追加的金融支援を受けるため、貧困削減・成長ファシリティ(PRGF)に基づく既存の取り決めを拡大する可能性について、彼らから問題提起があった」ことを明らかにし、「われわれの目的は、PRGF拡大が道理にかなうのであれば、迅速に結論をとりまとめることだ」と述べた。

ていうか10カ国の名前ぐらい教えてくれー。
まぁこの手の記事探せばいくらでもあるでしょうけど、後もうひとつ
食糧価格高騰は静かなツナミ WFP、先進国に支援要求
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000904-san-int

 【ニューヨーク=長戸雅子】国連専門機関である世界食糧計画(WFP)のシーラン事務局長は24日、世界的な食糧価格高騰を国境に関係なく押し寄せる「静かなツナミ」にたとえ、国際社会の支援を促した。テレビ会議システムを使った記者会見で述べた。

 シーラン事務局長は「WFPが現在購入できる食糧は昨年6月時点で購入できた分の4割以下」と明かし、急激な価格高騰による事業への影響を訴えた。

 途上国では多くの家庭で食費が家計の7割以上にものぼり、これまで支援を必要としなかった1億人が食糧を購入できなくなる可能性があると指摘。なかでも子供や難民、紛争などで住居を追われた国内避難民、都市部の貧困層が危機的な状況に置かれているという。

 WFP事務局によると、当初に予定した事業を行うだけで新たに7億5500万ドルが必要になり、食糧支援の対象が増えていることなどから今年の事業遂行には総額で43億ドルが必要となる見込み。WFPは加盟国の自発的拠出金に頼っており、現時点で確保できた資金は10億ドルにとどまっているという。

 価格高騰の要因についてシーラン事務局長は、原油価格高騰による輸送コストの増大、自然災害、バイオ燃料増産による食糧用穀物のための作付面積減少などを挙げ、これらが複合的に関係しているとした。

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しかしバイオ燃料もよく言われますけど本当に原因なんですかね。こういう↓記事もありますね。
バイオ燃料は悪者か 食糧高騰で批判集中
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000981-san-bus_all

 世界的な食糧価格の高騰に直面し、温暖化対策の切り札のひとつとして米国が主導するトウモロコシなどを原料とするバイオ燃料増産に批判の矛先が向き始めた。国連の食糧問題に関する特別報告官がバイオ燃料増産を公然と批判し、欧州連合(EU)もバイオ燃料使用の目標見直しを迫られている。6月3日からローマで開かれる国連食糧農業機関(FAO)の加盟国高官会議や7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)でもバイオ燃料と食糧安全保障が主要議題として取り上げられる見通しだ。(ニューヨーク 長戸雅子、ワシントン 渡辺浩生)

 「バイオ燃料の大量生産は、世界の食糧価格破壊をもたらす『人道に対する罪』である」。国連の「十分な食糧を得る権利」に関する特別報告官ジャン・ジグレール氏はドイツのラジオ局でこう述べた。

 バイオ燃料用の穀物生産のため、食糧用穀物の作付面積が減少してしまうというのが理由だ。とくに、トウモロコシを原料としたエタノールについて、米政府が2006年1月、20年までの生産目標を当時の生産能力の7・5倍の360億ガロンに設定したことを契機に、米農家が小麦や大豆の栽培を縮小し、トウモロコシ増産に走った。

 この結果、他の穀物価格にも高騰が波及。穀物産地のオーストラリアの干魃(かんばつ)や投機筋の資金流入などに加え、アジアの主食であるコメ価格もベトナムなどの輸出停止措置の影響を受け、食糧全体の高騰につながった。

 こうしたなかで、これまで温暖化対策のため、バイオ燃料使用の割合を増やす目的を掲げているEU内部でも、見直しを迫る声があがり始めた。EUの欧州委員会は2020年までに運輸部門の燃料に使用されるバイオ燃料の割合を、現在の2%以下から10%にまで上げることを目指しているが、英国は早急の計画見直しを要請。農業国フランスのバルニエ農業・漁業相も「最優先されるべきは食糧生産だ」と述べた。

 米政府は昨年末、360億ガロンのうち210億ガロンは草の茎や木材のくずなどを使ったセルロース(植物繊維)を原料にして生産するよう目標を修正。超党派バイオ燃料増産を推進した民主党上院のリード院内総務は22日の地球の日を記念する会見で、「原料を食糧から切り替える必要がある」と強調した。

 ただ、欧州環境委員会の担当者は「政策目標を変更すれば他の目標をリスクにさらすことになる」と反論。バイオ燃料に関する目標数値を変更する考えはないことを強調した。

 FAOは今年2月に専門家による「バイオ燃料政策と食糧安全保障に関する基調声明」を出し、バイオ燃料政策が食糧安全保障に与える影響は十分に解明されておらず、早急な分析が求められていると強調。そのうえで、食糧の安定供給を確保しつつ、貧しい農業従事者がバイオ燃料生産から得られる利益を奪われることのないような政策立案が必要と提言した。

 一方、サトウキビを中心としたバイオ燃料の世界最大輸出国であるブラジルのルラ大統領は、世界が必要な食糧を「供給できないでいるだけで、バイオ燃料が食糧価格に与える影響はない」とすべてのバイオ燃料を否定するような動きを牽制(けんせい)している。 

 また、国際通貨基金IMF)と世界銀行も、「食糧価格高騰は一部の国の無分別な農作物の価格政策の反映でもある」(ストロスカーンIMF専務理事)と指摘、生産国の農作物に対する補助金や輸出制限なども問題視している。

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原油高というと
原油高騰で投機資金の実態を調査 IEA
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071208/1197083993
とありましたが、調査してるんですかね。予算も出してるんでしてるんでしょうけど。

さがしたら、
IEA事務局長「原油生産量、現状で十分」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080422AT2M2103021042008.html

 【ローマ=清水泰雅】国際エネルギーフォーラム(IEF)に出席している国際エネルギー機関(IEA)の田中伸男事務局長は21日、「原油の生産量は現状で十分」と述べ、産油国に増産を求めない考えを示した。原油価格は再び上昇しているが「(非需要期の)今の水準を維持できれば、在庫が増える」として、将来的に原油価格は沈静化するとの見通しを示した。

 原油の需要については「米国など経済協力開発機構OECD)加盟国の需要は落ち込んでいるが、中国などの需要は伸びている。全体では今年の需要は(当初予想より)日量約30万バレル低下するとみている」と語った。(21日 23:42)

というのはありましたが。