「聖火応援隊」やっぱり動員 中国当局が旅費負担+大使告訴の韓国

http://www.asahi.com/international/update/0429/TKY200804280362.html

 【北京=峯村健司】北京五輪聖火リレーへの妨害を防ぐため、各地の中国大使館側が旅費を負担するなどして、現地の中国人留学生らを大量動員していたことが関係者の話でわかった。「人間の壁」による妨害対策を指示するなど、対処マニュアルも作成。各地で赤い中国国旗を振っていた「聖火応援隊」は、やはり当局主導だった。

 長野市を走った26日の聖火リレーでは、約5千人の中国人留学生らが日本各地から集まった。東京から参加した複数の留学生によると、前日から夜行バスで向かい、1人2千円の交通費を負担したが、残りの費用は、すべて大使館側が負担してくれたという。

 配られたマニュアルでは、
(1)聖火が引き継がれる地点にそれぞれ20人ずつ集まって「人間の壁」をつくり妨害者の進入を防ぐ
(2)自分たち以外の大人数の団体を見つけたら責任者に報告する
(3)不審な物を発見したらすぐに新聞紙や服で包んで排除する、
などと書かれている。

 さらに「体を張って妨害を食い止めてもいいが暴力を振るってはいけない」「大声を出してもいいが、相手を侮辱するような言葉は使わない」など、法律やルールを守るよう呼びかけ、現場でも注意されたという。中国のイメージが損なわれないよう配慮していることがうかがえる。

 関係者によると、パリやロンドンで聖火妨害が相次いだため、各大使館が中国人留学生や華僑を動員し、聖火を防衛することを決めたという。オーストラリアのキャンベラでは1万人以上が、アルゼンチンのブエノスアイレスでも数千人の留学生らが動員された。リレーが通過しなかったカナダやニュージーランドなど15カ所でも、現地中国人による大規模な「北京五輪支持集会」が開かれている。

 24日にあった中国外務省の定例会見で、「中国大使館が費用を負担して現地の中国人を動員しているのか」という記者からの質問に対し、姜瑜副報道局長は「そのような質問をして、どんな意味があるのか」と明言を避けた。

朝鮮日報に引用記事ありますね。
聖火リレー:中国大使館が留学生を動員=朝日新聞
http://www.chosunonline.com/article/20080430000038

まぁそれ以前に産経がほとんど証拠をつかんでいたようですが。

中国人の聖火支援行動 各地で同内容マニュアル
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080426-00000919-san-int

中国留学生やチベット支援者などが集まったJR長野駅前で旗を振る中国留学生ら=2008年4月26日午前6時32分、長野市のJR長野駅(大井田裕撮影)

 【北京=矢板明夫】北京五輪聖火リレーへの抗議活動に対抗するため、世界各地で相次いで行われた中国人留学生の大規模な支援活動では、参加者にほぼ同じ内容の行動指南書が事前に配られており、中国当局が関与している可能性をうかがわせている。指南書は、心構えや突発事故の対応方法などきめ細かに書かれており、支援活動が中国のイメージを損なわないように最大限の配慮を参加者に求めている。

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 オーストラリアのキャンベラなどでの聖火リレー支援活動で配られた指南書には、「聖火が奪われそうになったとき、体を使って相手を封じ込めてもいいが、暴力を振るってはいけない」「抗議者と対峙(たいじ)したとき、大声でどなってもいいが、相手を侮辱してはいけない」「メガホンを使って意見を述べてもいいが、トマトやタマゴなどを投げてはいけない」などと書かれ、法律の順守を強調している。トラブルが発生した場合には、自分で解決せず、速やかに地元の警察に通報するよう求めている。

 また、支援活動や中国人のイメージアップを図るため「中国の国旗だけではなく、五輪の旗や聖火リレー主催国の国旗を振って応援しよう」「自分のゴミを持ち帰ろう」などとも呼びかけている。

 指南書の配布が奏功したのか、インドネシアジャカルタやオーストラリアのキャンベラなどで行われた聖火リレーでは、大きな衝突や混乱は起きなかった。中国メディアは集会の様子を詳しく伝え、「気迫でチベット独立分子を圧倒した」「五輪の名誉が守られた」と支援活動の成功を絶賛した。

 しかし一方、中国国内の民主活動家の間では、「これらの留学生が将来帰国したとき、中国の民主化の担い手になってもらいたい」と期待する声もあがっている。

 著名な反体制活動家、劉暁波氏は産経新聞の取材に対し、「1989年の天安門事件以後、中国国民が政治上の意見を表現する機会はほとんどない。2005年の反日デモは、投石や店舗襲撃など暴力的な傾向があった。今回の一連の集会は“やらせ”かもしれないが、中国人留学生にとって、欧米や日本の集会、言論の自由を体感するいい機会だと考えている」と語った。

 中国政府としては、聖火リレーへの留学生動員の成果を喜んでばかりはいられないようだ。

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しかし大使館が関わっていたということで、かえって問題になっているようですね。
聖火騒動で中国大使告訴=暴力被害の韓国市民団体
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080430-00000119-jij-int

 【ソウル30日時事】ソウルで27日に行われた北京五輪聖火リレーの際に中国人留学生らから暴力を受けた韓国の北朝鮮人権支援団体メンバーらが30日、中国の寧賦魁駐韓大使に対する告訴状を警察に提出した。中国大使館が留学生らを動員し、騒動の原因をつくったと主張している。

 韓国では騒動を受けて、中国に対する反感が広がりつつある。警察当局も監視カメラや報道映像などを通して、当時暴行に関与した中国人留学生の特定に力を注いでいる。

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これは大きな問題になるんじゃないでしょうか。